＠静岡 静岡芸術劇場(2015/04/24-26 3ステージ)
http://www.spac.or.jp/
全自由 一般大人4100円 SPACの会会員割引3400円 ペア割引１名3600円
グループ割引3名以上で1名3200円 ゆうゆう割引満60歳以上3400円
大学・専門学生2000円 高校生以下1000円 障がい者2800円
全演目パスポート 一般17000円 SPACの会会員15000円
脚本：トム・ラノワ 演出：宮城聰
作： トム・ラノワ（クラウス・マンの小説に基づく） 音楽： 棚川寛子
空間構成： 木津潤平 翻訳： 庭山由佳 翻訳協力： 大西彩香
照明デザイン:大迫浩二 音響デザイン:加藤久直 衣裳デザイン:駒井友美子
舞台監督:内野彰子 美術:深沢襟、佐藤洋輔、三輪香織
制作:大石多佳子、米山淳一 製作:SPA(一静岡県舞台芸術センター
後援:ベルギー大使館
引用戯曲／翻訳
『ハムレット』『ジュリアス･シーザー』『ロミオとジュリエット』
『リチャード三世』『マクベス』(シェイクスピア／小田島雄志訳)
『桜の園』『かもめ』『ワーニャ伯父さん』(チェーホフ／神西清訳)
『ファウスト第一部』(ゲーテ／池内紀訳[一部]それ以外は庭山由佳訳)
『ヘカペ』(エウリピデス／丹下和彦訳)
『ドン･カルロス』(シラー／北通文訳)
『ダントンの死』(ピューヒナー／山下純照訳)
出演：
阿部一徳：クルト･ケプラー
渡辺敬彦：ヴィクター･ミュラー
若菜大輔：ニクラス･ウェーバー
鈴木陽代：ママヒルダ:
本多麻紀：ニコル･ナウマン
山本実幸：アングラ
美加理 ：レベッカ･フックス
吉植荘一郎：巨漢
鈴木麻里：リナ･リンデンホフ
大高浩一：宣伝大臣
大道無門優也：新総統
牧山祐大：ソ連兵
2015/04/26(日)晴 6:09-9:14PM(1'27/休18/1'17)最前方中央 客席満席(300?人)
客層：学生〜じじばばまで、大人よりに町内会な幅の広さ。女性過半数。
客入れ：開演30分前から10分弱のプレトーク。100番ずつ場所を変えて整理番号順に
整列。招待客後入場。舞台上の上手側と通常2階客席の二箇所に客席。ひな壇に
パイプ椅子10列ほど。追加クッションを配布。折り込みチラシそれなり ビニール
袋入り。パンフ A4 1枚。物販。ガイドブック500円 Tシャツ2000円他。
カーテンコール3回1分。
プレトーク。ユダヤ人の扱いが判りにくいが、グローバリゼーションの勝ち組負け組
と置きかえると判りやすいかも。実話に基づき。反ナチスだったが、劇場の芸術監督
に誘われ、利用しようとしたが果たせずといった史実。作家はその俳優と縁故関係に
あったとか。見所は、作品のコラージュ、俳優の人生、当たり役と重なるところ。
舞台。通常劇場舞台と客席全体を使用。上手側1/3に客席設置。間近な舞台上で
演技が目撃できる素敵な趣向。客席中程の演出机設置。下手側の通路とも多用。
お話。ドイツ、ナチス政権下 ドイツ最高の俳優と呼ばれた男は、培ってきた舞台芸術
を守るため、あえて芸術監督を引き受け、体制への抵抗を試みるのだったが。
いろいろと多層に迫る、演劇舞台そのものをまず堪能するねこ。客席設定と作品の
入れ子でとっても迫真。きな臭い日本の等時性も一切触れずも自然背景に感じさせ。
既存作品の台詞、設定の貼り付けは機知に富み、シニカル、またサスペンスとして
スリリングで面白く。特に前半、主人公俳優の健闘、揺らぎで魅せ。個性のSPAC
おじさん俳優陣がそんな役をそんな風に演じてくれてるだけで快感を呼び。機転の
効く大女優に美加理、後半無言の人形となる後半、夢と復活するラストとも鮮烈な
印象を残し。
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