＠三軒茶屋 シアタートラム(2015/6/5-7/5 40ステージ)休演6/8,15,22,29
http://setagaya-pt.jp/
全指定 6800円
作：北村想 演出：寺十吾 美術：松井るみ 照明：小川幾雄 衣装：前田文子
音響：岩野直人 ヘアメイクデザイン：勇見勝彦 舞台監督：瀧原寿子
プロデューサー：北村明子 提携：公益財団法人せたがや文化財団、
世田谷パブリックシアター 後援：世田谷区 企画・製作：シス・カンパニー
出演：
段田安則 ：画工
小泉今日子：卓、那美
春海四方 ：大徹
山田悠介 ：久一
浅野和之 ：茶屋の老婆、下女、床屋の亭主、中折れ帽の男、案山子
2015/06/07(日)晴 2:00-3:22PM(1'22)最前列中央 客席ほぼ満席(190人?)
客層：中年層結構の大人より客席、男女半々。
客入れ：通常客席。折り込みチラシそれなり。パンフなし。物販。パンフ A5 500円。
読み物いろいろ。カーテンコール1回。拍手続くも2回目なし。
日本文学リスペクトシリーズ第二弾は漱石「草枕」変奏戯曲。
舞台。前回に続き、イラスト画背景。山鹿の温泉宿、両側の山々、中央に河川。
左右に遊歩道な橋がかり。中央、広く平台に居室、後方引き戸や壁を変化させて
展開。
お話。スケッチ旅行の画工。（二人の）女に出会い、惑わされながらその胸の内を
推し量っていく。非人情の絵画、相反する能、歌舞伎ら演劇芸術のこと、芸術論を
無価値にする戦争のことらが、物語を横切っていく。
劇的な本歌取り、機知に富んだ、軽やかな変奏が面白い。全体と細部に目が行き
届いた、粒立ちのよい言葉と場面に知的好奇心を心地良く刺激されるねこ。
一筋縄でいかない戯曲の主導キャラを、段田さんは巧みに演じて実に小気味よく。
愛らしくも曲者な女を小泉さん持ち前のチャーミングが活き。種々キャラを演じ
分ける浅野さんの職人ぶりも見もの。演出はまず言葉をしっかりと伝えつ自由闊達。
会話劇に定着せず、ミュージカル趣向や大胆なビジュアルをいれて、飽きさせず○。
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