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＠渋谷 Bunkamuraシアターコクーン(2015/2/7ｰ3/1 26ステージ)休演2/11,18,25
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/
全指定 S席9500円 A席7500円 コクーンシート5000円
＠大阪 シアターBRAVA! 3/5−15 12ステージ
作：アントン・チェーホフ
上演台本・演出：ケラリーノ・サンドロヴィッチ[ナイロン100°C]
美術：二村周作 照明：服部基 音響：水越佳一 衣装デザイン：伊藤佐智子
ヘアメイク：河村陽子 舞台監督：芳谷研 プロデューサー：北村明子
企画・製作：シス・カンパニー
出演：
余貴美子：オーリガ(長女)
宮沢りえ：マーシャ(次女 クルイギンの妻)
蒼井優 ：イリーナ（三女）
山崎一 ：クルイギン（マーシャの夫。中学教師）
神野三鈴 ：ナターシャ（アンドレイの妻。フランス語が得意）
今井朋彦[文学座]
：ソリョーヌイ（陸軍二等大尉）
近藤公園[大人計画]：トゥーゼンバフ（中尉。男爵）
遠山俊也 ：ローデ（陸軍少尉）
猪俣三四郎[ナイロン100°C]：フェド−チク（陸軍少尉）
塚本幸男 ：フェラポント（老人。市会の守衛）
福井裕子[演劇集団 円]：アンフイーサ（老婆）
赤堀雅秋[THE SHAMPOO HAT]：アンドレイ（長男。元学者）
段田安則 ：チェブトゥイキン（軍医）
堤真一 ：ヴェルシーニン（陸軍中佐）
2015/02/10(火)晴 6:30-9:20PM(1'18/休14/1'17)1F後方中央 客席超満員(760人)
客層：平均30才代？、女性8，9割。
客入れ：通常客席。M2立ち見は15人ほど。折り込みチラシそれなり。今回配役表の
配布なし（やめちゃったの？）。物販。パンフ B5 34ページ 1000円。ほどよく読み
応えあり。カーテンコール1回。拍手続くも2回目はなし。
シスカンパニーとKERAのチェーホフ四大戯曲上演企画第2弾。
舞台。ロココ調調度、白壁のお屋敷の庭に面したラウンジ。前方ソファ、下手に
グランドピアノ。壁に肖像画など。中途から段を上がって、大テーブル。窓からは
白樺の木々が覗き。次いで、2階部屋、庭先に転じ。
お話。都落ちした三人姉妹とその兄。モスクワ行きを望みながら、田舎暮らしと
悲恋のなかで、彼女たちの希望は失われていく。
古典にミンティア、正統な上に仔細繊細、解像度と鮮度が高い舞台に目が醒める思い
が思いするねこ。生きるのが下手、愚痴ばかりのポンコツ人間がぞろぞろ登場。
ぼやけた一様なムードで装わず、歯に衣着せぬな演出演技。それぞれの切実さが痛く
て滑稽しごく、同時通底する孤独での共鳴ぶりもよく見せ。特に脇役キャラ、
アンドレイ、ソリョーヌイ、ナターシャを強烈に見せつけて、独特。
音楽、スポットやフラッシュらの照明コントラストがクッキリ、劇的な効果がとっても巧み。
絵になる場面、瞬間が散りばめられて、素敵に印象に残り。なにかと未来の希望
ばかりを口にする作品。昨今の日本とその虚ろさは同じと今回特に感じ入るねこ。
観ることの喜びを感じさせる俳優揃い。エネルギッシュで尖っていて、時々不思議で
儚いマーシャ・宮沢りえ。変化が手に取るように判り、傷ましいイリーナ・蒼井優。
その可愛いさと健気のサービス精神○。観ている演技だけで場を体現する、さすがの
オーリガ・余貴美子。とても女性時々のけだものぶりに驚かされるナターシャ・
神野三鈴。生活感がない演技が珍しいアンドレイ・赤堀雅秋。無責任な言動を刻む
ように演じて切ないチェブトゥイキン・段田安則。男のダメさ可愛げ、どうしても
鴨居の大将＠マッサンの影がちらつく時節、ヴェルシーニン・堤真一。
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