＠大阪 森ノ宮ピロティホール(2016/5/4-8 7ステージ)
http://www.piloti-hall.jp/
全指定 S席11000円 A席9000円
＠シアターコクーン 4/6-30 29ステージ
作：トム・ストッパード 翻訳：小田島恒志 演出：栗山民也
美術：伊藤雅子 照明：服部基 音楽：国広和毅 音響：井上正弘
衣装：前田文子 ヘアメイク：河村陽子 舞台監督：瀧原寿子
プロデューサー：北村明子 企画・製作：シス・カンパニー
東京公演提携：Bunkamura 大阪公演主催:FMCOCOLO･FM802
出演：
堤真一 :バーナード・ナイチンゲール
寺島しのぶ:ハンナ・ジャーヴィス
井上芳雄 ：セプティマス・ホッジ
浦井健治 ：ヴァレンタイン・カヴァリー
趣里 ：トマシナ・カヴァリー
安西慎太郎：ガス・カヴァリー、オーガスタス・カヴァリー
初音映莉子：クロエ・カヴァリー
山中崇 ：エズラ・チェイター
迫田孝也 ：ブライス大佐
塚本幸男 ：リチャード・ノークス
春海四方 ：ジェラピー
神野三鈴 ：レディ・クルーム
2016/05/07(土)曇 6:30-9:30PM(1'22/休17/1'19)下手後方 客席超満員(1030人)
客層：20-30才代中心に女性7，8割。最後尾に立ち見数人あり。
客入れ：キャパの割に舞台が近く、高低差があって観やすいホール。折り込みチラシ
それなり。パンフなし。物販。パンフB5 1000円。読み物充実。
カーテンコール3回2分。
ストッパードがカオス理論に魅入られて、19世紀と現代がくるくるくりんする状況を
描いた作品。
舞台。庭に面した瀟洒な貴族屋敷の一室。大テーブルが前面、次第本が置かれていき
中央出入口と左右に広くガラス窓。
お話。詩人バイロンが逗留している19世紀貴族屋敷。早熟の天才・令嬢トマシナは
家庭教師・セプティマスへに「肉への愛」とは?など意地悪な、でも好奇心高まっての
質問を投げかけ。セプティマスはバイロンの友人、屋敷の女主人・レディ・クルーム
へ憧れの念を抱いている。場面は一転して同じ場所の現代。バイロン研究家の
バーナードと、詩人についてベストセラーを書いたハンナは、研究と私生活の両面で
対立している。
とってもハイブロー、からのロマンティックがぐっとくる。その場でわかる必要な
ないと作家が述べているくらいに、専門用語や説明レスの会話が飛び交い。早々に
諦めて、折々の感情の行き交い、俳優達の個性と素晴らしい応答を楽しむねこ。
カオスの渦潮から顔を出す、多彩な人物と描き方も独特だし。ラスト、万物が滅びに
向かう熱力学の法則を発見した少女と家庭教師の永遠の（同時刹那の）ワルツが
切なくて堪らないねこ。と、ひときわ輝く少女に趣里。見直してしまうねこ。
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