＠初台 新国立劇場 小劇場THE PIT(2017/04/13-30 18ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/play/
全指定 A席6480円 B席3240円 Z席1620円
作：安部公房 演出：上村聡史[文学座] 美術：乘峯雅寛 照明：沢田祐二
音響：加藤温 衣裳：半田悦子 ヘアメイク：川端富生 映像：栗山聡之
演出助手：五戸真理枝 舞台監督：北条孝
出演：
山西惇：男
椿真由美 [青年座]：男の妻
松岡依都美[文学座]：若い女(踊り子)
たかお鷹 [文学座]：従僕(八木)
辻萬長 [こまつ座]：男の父
2017/04/16(日)晴 1:00-3:28PM(58/休16/1'25)前方中央 客席8割(250人?)
客層：中高年最多、あと20-30才代女性。男女半々。
客入れ：折り込みチラシそれなり。配役表1枚 ロビー置き。物販。パンフ B5 800円。
カーテンコール2回1分。
舞台。コンクリート部屋。中央に大きく突起、床にドア。左右に壁出入口、下手は
戸外もみせ。壁際に映画館椅子数脚。正面に緋色のカーテン。
お話。1963年。先の大戦終戦後、時を止めてしまった父のため、会社を継いだ息子で
ある男は、引き上げの再現芝居を繰り返す。その時だけ正気に戻る父へ、母と妹を
置き去りにした理由を問いただす。しかし、男の妻は我慢の限界から、入院か
禁治産者と見なして経営権を奪うと夫へと迫る。
ベテランと若手の混成、いずれも戯曲にがぶりよつで取り組み。追い詰めていく演出
で、理想と現実、快感と罪悪感の入り混じった葛藤ぶりが良く伝わり。手練達（男優）
の出しきったさまに見応えあり。クールまたは縛りのない女性に叶わないという図を
椿さんが良く描き。ラストのストリップダンスはテント開けのビジュアルとも、自由
＜野生に還る恐ろしい力を見せてなかなか。
[月間一覧］