＠初台 新国立劇場 中劇場（2020/10/02-25 22ステージ）休演10/15,19
全指定 S席8800円 A席6600円 B席3300円 Z席1650円
作：ウィリアム・シェイクスピア 演出：鵜山 仁
美術：島 次郎 照明：服部 基 音響：上田好生 衣裳：前田文子
ヘアメイク：馮 啓孝 アクション：渥美 博 演出助手：西本由香
舞台監督：北条 孝
出演：
岡本健一：王リチャード二世
大滝寛 ：ジョン・オヴ・ゴーント
横田栄司：エドマンド・オヴ・ラングリー
浦井健治：ヘンリー・ボリングブルック
亀田佳明：オーマール公
清原達之：トマス・モーブレー
石橋徹郎：サリー公
下総源太朗：ソールズベリー伯
内藤裕志：バークリー卿
横井章喜：ブッシー
木下浩之：バゴット
川辺邦弘：グリーン
立川三貴：ノーサンバランド伯
原嘉孝 ：ヘンリー・パーシー
浅野雅博：ロス卿
石橋徹郎：ウィロビー卿
松角洋平：フィッツウォーター卿
田代隆秀：カーライル司教
勝部演之：ウェストミンスター修道院長、式部官
鍛治直人：騎士スティーヴン・スクループ
清原達之：騎士ピアース・オヴ・エクストン
松角洋平：ウェールズ部隊の隊長
吉村直 ：庭師、牢番
小長谷勝彦：徒弟
川辺邦弘：馬丁
中嶋朋子:王妃
那須佐代子：ヨーク公爵夫人
一柳みる：グロスター公爵夫人、侍女
小長谷勝彦：召使
浅野雅博、椎名一浩、宮崎隼人：従者
2020/10/16(金)曇 6:30-9:45PM(90/休20/84)1F 前方中央 客席4割？(300？人)
客層：20-30才代女性8，9割。
客入れ:感染対策。連絡先カード書き、検温、手指消毒、セルフもぎり。
配役表は今回なし。相関図、年表のＱＲコード掲示。
物販。パンフ B5 1500円。シリーズの全写真、配役表掲載。
2009年に始まったリチャード二世からリチャード三世までの歴史劇を、演出家、
キャストほぼ同じ顔ぶれで12年がかりで上演する企画最終。
舞台。野っ原に朽ちた野外舞台の体。ぐるりブッシュのとこどこに花。
丘陵状に後方上がり。城壁等は書き割り装置を都度持ちこみ式。
お話。統治失策で、民心離れたリチャード二世。追放したボリングブルックの謀反で
廃位に追い込まれてしまう。権力と保身にまつわる、貴族達の思惑と駆け引き
ぐるぐるの人間模様。
歴史からでなく、個々から人のありよう、本性を描いてて面白い。古典の型にはまら
ない、かといって奇をてらわない。登場人物はムードに流れず、かっこ良くは描かず
葛藤し揺れ動く。リチャード二世は眉目秀麗だけど、ルーズで信念がぐらつきぎみ。
対するボリングブルックは清々しいが、どこか逃げ腰。国家・法律と家族で板挟みの
ヨーク公エドマンドは哀れだが、おかしみと人間味を感じさせ。
そんな彼らと貴族達のドタバタぶりまじりに娯楽作としてテンポよく描いてて、案配よく。
さすが鵜山仁と拍手を贈りたいねこ。歴史劇を終えたし、新たなシリーズを始めない
かしらん。
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