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 配信・劇団青年座 第242回公演「ズベズダ−荒野より宙(そら)へ−」

 @三軒茶屋 シアタートラム(2021/09/10-20 10ステージ)
 配信3000円 全指定 一般前売5500円 一般当日6000円

 作:野木萌葱[パラドックス定数] 演出:黒岩亮
 美術:阿部一郎 照明:中川隆一 音響:城戸智行 衣裳:三大寺志保美
 舞台監督:尾花真 製作:川上英四郎
 出演:
 横堀悦夫 :セルゲイ・コロリョフ(第一専門設計局)
 綱島郷太郎:ヴァレンティン・グルシュコ(第一専門設計局)
 矢崎文也 :ドミトリー・ウスチノフ(ソ連国防工業大臣)
 平尾仁  :ニキータ・フルシチョフ(ソ連共産党第一書記)
 高松潤  :ムスチスラフ・ケルディシュ(ソ連科学アカデミー会員)
 須田祐介 :ヘルムート・グレトルップ(ドイツ人科学者)
 鹿野宗健 :グルト・マグヌス(ドイツ人科学者)
 久留飛雄己:アルベルト・レーザ(ドイツ人科学者)
 桜木信介 :アレクサンドル・スヴィーニン(科学アカデミー研究者)
 伊東潤  :ルカ・ヤノフスキー(科学アカデミー研究者)
 尾島春香 :レイラ・ゼレノヴァ(科学アカデミー研究者)

 2021/10/21(水)2時間42分 カーテンコール2回

 舞台。3重円環 の通路、中心に丸と弧状の机。頭上に二条の軌道円。
 お話。冷戦期・ソ連宇宙開発クロニクル。1945年勃興〜1965年開発リーダーの
 セルゲイが亡くなるまでの成功と失敗、世界への影響を激動する政治背景とも描く。
 
 陶酔と熱狂の時代と人間を、強烈な想像力・野木萌葱節で物語る。まるで花火の
 ような華やかさと繊細さ、危うさの融合の体。政治と科学、軍事と宇宙開発、
 アメリカとの狂奔する競走、狂騒。わちゃわちゃをエンタメにして、登場人物
 すべてが酔っぱらっている(けど同時に醒めてもいる)、ウォッカでガツンと
 くるよなテイストが堪らない。ぐるぐる巡ってゴールがない、違えて併走、
 対峙するら円環の美術の使い方が巧い。人間戦車・フルシチョフ演じる、平尾仁の
 マンガな面白さが印象。

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