@中野 ザ・ポケット(2022/09/23-10/02 11ステージ)
全指定 一般前売4800円 夜公演割引(9/27・28・29・30)4300円
当日 昼公演5000円 夜公演4500円
U30 3000円 U18 1800円 グループ割引(同一日4枚)16000円
作:ピンク地底人3号 演出:宮田慶子
美術:阿部一郎 照明:中川隆一 音響:長野朋美 衣裳:西原梨恵
舞台監督:西村珠生 演出助手:須賀田敬右 宣伝美術:早川さよ子(栗八商店)
製作:川上英四郎
出演:
現在
松田周 :桐野真守(一恵の夫)
三枝玲奈:桐野一恵(真守の妻/コーナーショップオーナー)
古谷陸 :及川凛(シナリオ作家を目指す若者)
森内美風:高橋ふみ(一恵の妹)
過去
松田周 :桐野真守(ひかるの兄)
君澤透 :桐野ひかる(真守の弟)
野々村のん:桐野京子(真守とひかるの母/コーナーショップオーナー)
松川真也:桐野健人(真守とひかるの父/大工)
横堀悦夫:工藤丈二(健人の友人/活動家)
須賀川敬右、賀久泰嗣、澁谷凛音:北軍兵士
2022/09/24(土)雨 2:00-3:54PM(1'54)後方下手 客席9割(130人)
客入れ:感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり。最前C列。当日パンフなし。
物販。パンフ B5 500円、上演台本。カーテンコール1回。
京都のピンク地底人3号 東京の劇団への初書き下ろし作品。
舞台。くたびれた喫茶店。緑青色の壁戸、汚れ有のガラス窓 すぐ近くに「国境壁」が
そびえ立ち。下手、カウンターとボトルラック。中央丸テーブルと椅子。下手壁に
書架、雑然と雑誌や本。白熱電球のアンバー光、昼なおうす暗い屋内。下手から母屋
客席側に自家菜園がある設定。
お話。南北に分断されたある都市(京都弁使い)。優勢国の脅威にさらされ、虐げら
れながらも抗い生きる人々。映画を愛し、作家を志しながら懸命に生きた兄弟の
喪失と再生の物語。作家のイスラエル滞在経験が元になっているとか。
奇をてらわず、ガツンと鮮烈で濃厚な演劇体験。鋭く厳しくも心優しい言葉と対話。
知情意があり、なにより血が通い、確かに息づく人達のあり様にひかれるねこ。
適材適所の役者達も、これまでみた青年座の舞台より、地味も滋味があって素敵。
過去と現在、追想と想念の交錯が、兄弟のみならず複眼視的に拡がり。登場人物達の
葛藤、混乱する世界への没入度高く、劇的で刺激的。夢幻ではなく、舞台上のリアル
を体感でき。明けない夜の闇に燈火の和らぎな、抑制した美術、音響ら演出が味わい
深く、対極の暴力は激しくしてメリハリ。終盤の恐ろしい展開での大胆さも○。
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