＠表参道 スパイラルホール(2020/01/07-31 29ステージ)1/25-28中止
全指定10000円
作：ポーラ・ヴォーゲル(1996年初演) 翻訳：徐賀世子 演出：藤田俊太郎
美術：種田陽平 照明：日下靖順 衣装デザイン：伊藤佐智子 音響：加藤温
映像：横山翼 ヘアメイク：宮内宏明
ステージング：小野寺修二[カンパニーデラシネラ] 舞台監督：瀬﨑将孝
プロデューサー：北村明子
出演：
大原櫻子 ：マーナ・リチャーズ（後オブライエン）、マイラ・リチャーズ
小泉今日子：ジム・トレイシー（マーナの恋人)、サラ(マイラの恋人）
八嶋智人[カムカムミニキーナ]：ケニー・オブライエン(マーナの息子)、ベン(マイラの息子）
王下貴司
斉藤悠
2022/01/29(土)晴 6:05-7:33PM(1'27)北側中段中央 客席9割(300人)
客層：大人より2世代、女性過半数。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒。センターステージ、南10北6列。当日パンフ
B5 8ページ。物販。戯曲本。カーテンコール2回後規制退場。
本邦初演作。
舞台。共用部屋設定、端にベッドと椅子、市松模様の床は斜め・２色(オレンジと
緑）に分けられ。いずれもシンメトリー。舞台横幅でスクリーン。年代と歴代米国
大統領の写真など投影。
お話。共和党保守政権下、1955･アイゼンハワー、1969･ニクソン、1989･ブッシュを
背景。自らの国を守るため、保守とリベラルで対立。戦争や規制の恐怖に怯えた
時代につれ、言動が別れていく双子・マーナ、マイラの人生をその息子、恋人とも
描く。
タイムリーというか、繰り返しまたは変わらない問題をシニカルに描くコメディ。
ジェンダー、多様性を巡るシリアスな内容だけど、闊達至極なキャラと演技で
沈ませず、むしろポップに楽しませてくれ。分断、二極化を、演劇的趣向でして
面白く。一人の役者(全員！）で二役、客席や舞台装置の配置とステージング等。
2022年のここを示して世界と繋げ、終わることができないラストも印象深し。
大原さんの入れこみぶりには胸打たれること多々。小泉さんの男性／ユニセックス
役をとても楽しそうに演じていて、嬉しくなり。八嶋さんの少年役はまんま嵌まり、
純真さをよく表し。影キャラな王下さん斉藤さんは、オノデランの流麗なステー
ジングの進行役。巡る、別れるら動きに物語を巧みに映して◎。
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