＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2022/03/18-04/10 28ステージ）3/12-17公演中止
全指定 S席（1・2階席）10000円 A席（2階席）8000円 B席（3階席）6000円
作：北村想 演出：寺十吾[tsumazuki no ishi
] 美術：松井るみ
照明：服部基 衣装：前田文子 音楽：坂本弘道 音響：岩野直人
映像：浜嶋将裕 ヘアメイク：佐藤裕子 舞台監督：瀧原寿子
プロデューサー：北村明子 企画・製作：シス・カンパニー
提携：公益財団法人せたがや文化財団／世田谷パブリックシアター 後援：世田谷区
出演：
井上芳雄：法水連太郎(のりみずれんたろう 私立探偵）
鈴木浩介：楯鉾寸心（たてほこすんしん 脳神経外科医 法水の相棒）
井上小百合：マリモ（竿頭の孫）、マリモ中
岩男海史：椋鳥鳥之介（むくどりとりのすけ）
瀧内公美：海部もぐる（あまもぐる）
大谷亮介：内藤ユウラン（牧師）、竿頭寛斎（かんとうかんさい 科学者）
2022/03/23(水)晴 2:00-3:43PM(1'42)1F前方上手 客席ほぼ満員(450？人)
客層：20-30才代女性中心に2世代、女性8割。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり。最前F列。当日パンフなし。
物販。パンフ A5 800円。カーテンコール2回後規制退場。
北村想 書き下ろし新作。
舞台。寺十吾との日本文学シリーズでお馴染みのマンガ画風な装置と映像。上手半分
がログハウスの階段とテラス。下手半分はその内の寝室。背景に大スクリーンに
マンガな絵柄、文字効果音。階段装置は流用して背景、装置を変えて場面転換。
お話。気が付けば記憶喪失の私立探偵。書き置きを頼りに彼を見つけた医師で相棒へ
自分が誰でどんな依頼だったか判らないと告げ。助けてくれた女性の科学者の祖父が
依頼人のようだが当人は行方不明。不明と謎ばかりだが、明せきな頭脳で森に謎を
解く鍵があると推理、二人は奥深くへわけいるのだが。
珍しいミステリー、謎と成り立ちを情によらず理数的に解明してく。探偵の推理力が
並はずれててクール、マシンかよと思ってたら「デフラグ」するとはガチで笑い。
想さんらしく、関係する余談もいきわたり、頭でっかちにならず面白い。情報力が
多く、疲れかけた観客の頭を、井上王子の甘い歌唱で都度ほぐし。背景の説明、
効果映像とも気づかいが嬉しく楽しい演出なり。謎解きはある世界の仕組みに及び
スケールでかくも、昨今感じる不穏な空気とも近接してむむむ。そんなこんなと
積み上げた理路整然を破壊するロマンティック、演劇の素敵さが終盤にあり。
（良い意味で）ええ加減なとこも、想さんの魅力と改めて。井上、鈴木バディの
品が良くて機知に富み、愛嬌あるとこに好感、第2弾を期待したいねこ。
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