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 彩の国さいたま芸術劇場 彩の国シェイクスピア・シリーズ第35弾「ヘンリー八世」

 @与野本町 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(2022/09/16-25 11ステージ)
 全指定 S席10000円 A席8000円 B席6000円 U-25 2000円
  @愛知 刈谷市総合文化センター 大ホール 9/30-10/2 4ステージ
  @大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 10/6-9 5ステージ
  @北九州 北九州芸術劇場 大ホール 10/14-16 4ステージ
  @宮城 名取市文化会館 10/22-24 4ステージ

 作:W. シェイクスピア 翻訳:松岡和子 演出:吉田鋼太郎
 美術:秋山光洋 照明:原田 保 音響:角張正雄 衣裳:西原梨恵
 ヘアメイク:佐藤裕子 音楽:サミエル 振付:前田清実
 演出助手:市村直孝、井上尊晶 舞台監督:小林清隆
 主催:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
 制作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団/ホリプロ
 企画:彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピア企画委員会
 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
 独立行政法人日本芸術文化振興会
 出演:
 阿部寛:ヘンリー八世
 吉田鋼太郎:枢機卿ウルジー
 金子大地:トマス・クランマー(のちにカンタベリー司教)
 宮本裕子:キャサリン
 山谷花純:アン・プリン
 谷田歩:バッキンガム公爵
 河内大和:ノーフォーク公爵

 大石継太:紳士1/バッツ/司教/召使/貴族
 間宮啓行:枢機卿キャンペイアス/司教/貴族/裁判官/乞食
 廣田高志:スティーヴン・ガーディナー(ウィンチェスター司教)/貴族
 工藤俊作:サフォーク公爵
 楼井章喜:サンズ卿/司教/ドーセット侯爵/門衛
 塚本幸男:バッキンガム家の監査役/司祭/紳士3/貴族
 飯田邦博:アバガヴェニー卿/貴族/書記/廷吏/裁判官/サー・アントニー・デニー/乞食
 二反田雅澄:サリー伯爵/貴族/廷吏
 杉本凌士:宮内大臣
 水口テツ:紳士2/カンタベリー大司教/司教/召使
 佐々木誠:ブランドン/グリフィス
 松木こうせい:リンカーン司教/ギルフォード/給仕/ロンドン市長/貴族
 大河原啓介:サー・トマス・ラヴェル
 鈴木彰紀:サー・トマス・クロムウェル
 斎藤慎平:司教/召使/書記/廷吏/貴族/使者/下役
 松尾竜兵:カピューシアス卿/給仕/司祭/貴族/廷吏/護衛/司教
 石井咲:淑女/女官/伯爵夫人/幻影/売春婦
 古庄美和:淑女/女官/伯爵夫人/幻影/売春婦/ドーセット夫人
 山田美波:淑女/女官/伯爵夫人/幻影/売春婦
 坂田周子:淑女/女官/ノーフォーク公爵夫人/幻影/売春婦
 沢海陽子:老婦人/淑女/伯爵夫人
 悠木つかさ:ペイシェンス/淑女/売春婦/伯爵夫人

 サミエル:演奏

 2022/09/21(水)曇 6:32-9:40PM(83/休16/84)1F最前方 客席ほぼ満員(730人)
 客層:大人中心に2世代、女性7,8割。
 客入れ:感染対策。検温、手指消毒。B列最前。1F通路後方、2,3Fも使用。満席なのを
 久々に見るねこ。当日パンフ A4 配役表。参加用の小旗配付。
 物販。パンフ 1800円 トートバッグ1500円 Tシャツ2700円 巾着付き飴、
 クリアファイル、ミニタオルほか。9:35PM終演、カーテンコール3回 スタンディング。
 阿部、吉田2人からサービスあり。規制退場実施。

 コロナ禍で中止となったツアー公演 2年振り復活。ほぼ前回続投の出演者にて。
 舞台。初演同様、聖堂。バルコニーにパイプオルガン。ハの字に階段とアーチ列。
 映像投影は控えめになり、床にスタンドガラス位。
 お話。ヘンリー八世はウルジー卿を信頼しきり、内緒で悪政を敷いていることを
 知らない。がため、国内外の信頼を落とすが、ウルジー卿の悪事は思いがけず
 露呈し、失脚。ヘンリー八世は新たな妃を得て、王女エリザベスを授かる。
 
 歌うように、結構ロックなリズム、生々しさで歌合戦ならぬ演技合戦の前半。時間を
 感じさせない楽しさ。アナザーサイド、サイドBな味わい深い後半。個性豊かな
 配役、くせのある役者がくせのある役を演じ、臭味はほどほどに旨みを増した感。
 無臭第一の世に復讐しているようで痛快。客席に呼びかけるような演技体、
 後半劇場中を舞台に、観客は小旗で参加など、ライブならでわの一体感がいい感じ。
 阿部寛・ヘンリー八世は包容力+。宮本裕子・キャサリン、鉄火姐さん、言うべき
 ことを言う毅然とした姿勢が今の時代にも清清しく、悲劇がより哀しく沁み。

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