＠池袋 東京芸術劇場 シアターイースト(2022/10/14-16 3ステージ)
全指定 一般5000円 25歳以下3000円 高校生以下1000円 豊島区民割引4500円
SPACの会会員4000円
演出：宮城聰 作：ゲオルク・トラークル 訳：中村朝子
照明デザイン：大迫浩二 音響デザイン：澤田百希乃 衣裳デザイン：清千草
舞台監督：渡部景介 演出部：杉山悠里 土屋克紀 選曲：宮城聰
照明：小早川洋也 美術担当：吉田裕梨 制作：大石多佳子 久我晴子 宍戸円
（東京芸術祭） 広報協力：西原栄 宣伝美術：小見大輔
製作：SPAC-静岡県舞台芸術センター
出演：美加理
2022/10/15(土)晴 4:38-5:31PM(53)最前方 客席9割？(200人？)
客層：2世代、男女半々。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり。当日パンフ A4 3ページ。
トラークルの年表、出版本のミニ展示あり。アンケート書きでフェス特典がもらえ
舞台が高め（客席がピット？）につき、前方は追加クッション敷き。
カーテンコール2回後規制退場。
2018年クロード・レジ演出＠SPAC楕円堂を観て以来。昨年12月 美加理主演で
静岡で上演。今作は言動一致、言葉と肉体が乖離している状態を調和させる試みとか。
舞台。素の劇場、うす暗闇の中に蠢くような音響が聞こえる。闇を背景に射す明かり
でパフォーマが浮かび。天井の格子は緑に照らされ、地上窓あるいは牢格子のように
みえ。
お話。詩人ゲオルク・トラークルの自伝的な散文詩。自分のほかに誰もいない荒れ地
のような場所。毒に満ちた夢の中で様々なものに五感を巡らしながら彷徨う少年。
やがて出会ったのは。
儚げでいて強く、確かにそこにあり続ける少年・美加理。涼やかで冴えた声は、
打ちのめされても、抗うように変わらない。それもまた哀しいという堪らない魅力。
中性的というより、以前より思う、少年70％の美加理が存分の演技で観られて
嬉しく思うねこ。濃厚な空間演出。質感のある光と闇、音響もまた、見立ての箱、
あるいは土くれの実在感ら、あれこれ効果が共演者のように思える不思議。
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