＠初台 新国立劇場 小劇場 THE PIT（2022/12/01-18 18ステージ)
全指定 A席7700円 B席3300円 Z席1650円
作：横山拓也[iaku] 演出：大澤 遊[空っぽ人間＜EMPTY PERSONS＞ ]
美術：池田ともゆき 照明：鷲崎淳一郎 音響：信澤祐介 衣裳：西原梨恵
ヘアメイク：高村マドカ 演出助手：山田 翠 舞台監督：川除 学
出演：
小島聖 ：三桑真知子(45歳 25年前の同級生ヤマモトの面影を探す）
池岡亮介 ：相野由嶺 (23歳 元水族館職員。三桑と出会い、道々する）
小久保寿人：ヤマモトヒロシ(19歳 大学生）
森川由樹 ：和泉景子(20歳 大学生。永嗣の恋人）
岡崎さつき：新美紗里(20歳 大学生）
阿岐之将一：波須川永嗣(20歳 大学生）
楠見薫 ：和泉美雪(44歳 民宿の女将。景子の母）
荒谷清水[南河内万歳一座]：和泉照彦(50歳 民宿の大将、漁師。景子の父)
2022/12/01(木)晴 7:00-8:35PM(1'35)最前方 客席9割？(270？人)
客層：2世代、男女半々。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒。当日パンフ A4 写真付き配役。
物販。パンフ B5 800円。カーテンコール2回後規制退場。
舞台。八百屋な傾斜、一面明るい水色の海原が描かれ。手前上手より2/3は横ピット。
上空に大きな斜めミラー。床面を映し見せ。
お話。和歌山の港町。25年ぶりに訪れた1人の女性。かつて心を傷つけてしまった
かもしれない同級生が創った地図を片手にした面影探し。が、あてもない。
ふと出会った地元の若者とともに追想の、心の旅に出るのだが。
今と昔、セクシュアリティやモノの見方、無自覚の悪意ら、日本人の変わったこと
変わっていないことを、重ね見せていくような追想の舞台。寄り鯨＝座礁した鯨は
留まった主人公の暗示かしらん。捕鯨を巡る是非、世界と日本の差異に拡げるけど、
政治経済・伝統文化VS倫理の世代格差で見せて、共感できるものとし。
これまではしばしば、現実的に過酷な状況でこれから主人公はどうするんだよ横山
さん！だったけど、そこまででなく安心。未来につなぐものが感じられたねこ。
海原に立つ美術がユニーク。鏡面で俯瞰して重ねみせ、さらに地図ら映像を重ねて
没入感を増す工夫あり。
丁寧で細かい演技、アンサンブルで、素直にジンとくるものあり。主人公役・
小島聖さんの揺れる心象がよく見てとれ。ブライテストでスッキリした役・
池岡亮介さん、いてくれて嬉しい今回のオアシス。
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