＠三軒茶屋 シアタートラム(2023/02/07-28 28ステージ)
全指定9000円 トラムシート7000円 配信2500円
＠大坂 サンケイホールブリーゼ 3/3-10 9ステージ
作：北村想 演出：栗山民也
美術：伊藤雅子 照明：服部基 音楽：久米大作 音響：井上正弘 衣装：前田文子
ヘアメイク：佐藤裕子 映像：上田大樹
ステージング：小野寺修二［カンパニーデラシネラ ］ステージング助手：藤田桃子
舞台監督：瀧原寿子 演出助手：豊田めぐみ プロンプター：柴田美波（文学座）
方言指導：若野裕子、宮信介 制作：進行・土井さや佳、近藤侑里子、市川美紀、
鈴木瑛恵 プロデューサー：北村明子 アシスタントプロデューサー】吉澤尚子
出演：
中村倫也：ケンジ
黒木華 ：トシ
山崎一 ：イシワラ（軍人）
田中俊介：ホサカ（記録係）
河内大知：コロス
野坂弘 ：コロス
依田朋子：コロス
ヴィオラ演奏：徳高真奈美
2023/02/22(水）ソワレ公演収録（1'33）
舞台。ダークグレーの2面島舞台。正面スクリーン。簡素な丸テーブル、丸椅子、
ベンチ各1。
お話。宮沢賢治の調査・研究を行う軍人イシハラ。仏教、哲学、科学ら賢治を創った
素はなにか、理解者・実妹が語る兄の恋心ら心理、視点の行方が如何にあったか。
最終戦争を見据え、如何に人は生き、死ぬのか、仏教の終わりと重ねながら、
軍人イシハラは煩悶する。賢治兄妹、イシハラの対話と探究の舞台。
陰気・不明な宮沢賢治、その血の通った苦闘のさまと、賢く優しい妹の献身ぶり。
病める人間へ注ぐ菩薩の眼差しか、とも。2人の結びつきを、熱量高く刻むように
演じて胸を打つ。メタで夢幻な絵面は宮沢賢治作品そのもののよう。未来という今に
繋げる拡がりを感じさせて、魅入るねこ。コロス達の不思議なとぼけた動きが
面白い。全体、硬派重量級の手応え、1時間35分の配慮が有難くもあり。
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