＠初台 新国立劇場 小劇場(2023/06/08-25 16ステージ）
全指定 A席7700円 B席3300円 Z席1650円
作：山田佳奈[□字ック] 演出：眞鍋卓嗣[劇団俳優座]
美術：伊藤雅子 照明：佐藤 啓 音楽：久米大作 音響：加藤 温 衣裳：山下和美
ヘアメイク：高村マドカ 演出助手：城田美樹 舞台監督：川除 学
出演：
豊原江理佳：若い子（民宿の後妻）
土居志央梨：東京の人(テレビ情報番組ディレクター）
西尾まり ：娘（おばさんの娘。出戻り）
清水直子 ：村長の娘（保守派）
深谷美歩 ：区長の嫁（革新派）
中原三千代：おばさん（ご近所）
増子倭文江：司さま（神職）
2023/06/08(木）小雨 7:00-8:46PM(1'45)前方中央 客席7割(220人）
客層：ベテラン中心、男性過半数？。
客入れ：感染対策。検温なし手指消毒任意。当日パンフ A4 1枚。15列の通常、
バルコニー席ほぼ満員。物販。パンフ B5 800円。カーテンコール2回。
山田佳奈新作。
舞台。拝所（うがみじょ）と呼ばれる、寺社本殿+壁なしで四本柱がある舞台。
正面格子戸を明けると、黒い霊碑3。周囲・上空は森の木々が繁り。
お話。保守×革新派が村長選を繰り広げる離島。喧噪の中、年に一度の神事が
行われる。集まったのは年齢、立場もバラバラの女性7人。神事の準備を進めるうち
もめ事が起き、事情と本音が開かされていき。
物語より人語り。女性達が地方が直面してるさまざまな問題を暴露大会でなく、
暮らす人達の人間臭い活きた言葉で浮かばせる。対立絶えず、歯に衣着せない嘆きと
憤り、折々で正論語りの若い女が鏡になって、しがらみと歪みを映し出す。
印象深いのは傷ついても諦めない、立場を違えても愛情を失わない人の姿。
真摯に熱意をもって、装うことなくユーモアを忘れない作家を受け止め、応えた
演出と役者達の全員野球ぶりが清々しい。いい時間を過ごさせてもらったねこ。
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