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 劇団しようよ「人形のいいえ」

 @仙川 POSTO(2024/04/11-14 4ステージ)
 全自由 前売2800円 当日3000円 プレビュー公演2300円 仙川飲み割2500円
 月曜なんか気にしないぜ割2500円

 作:富沢朱夏 演出・美術:大原渉平
 舞台監督:杉田一起 音響:金子賢太朗(演人の夜) 宣伝美術:syla
 制作:富沢朱夏 梅原彩子 制作協力:小林瑠衣
 出演:
 國玉咲笑:野本らら(専門学校生、ネットにイラスト投稿、時折パパ活)
 沼田亮平[劇団しようよ]:辺見累(ららのフォロワー、今や家に入り浸り。)
 山本祐太[劇団Wistroemeria]:くろちゃま(パパ活サイト運営 相談役)
 池田きくの[劇団しようよ]:サレ子(フォロワー ネット被害者 ららに苦言)
 神谷柚衣:Clione(ららの幼馴染み 美大生 イラストレーター)

 2024/04/14(日)晴 8:02-9:18PM(1'15)中央後方 客席満員(40人)
 客層:学生、20-30才代中心、女性過半数。
 客入れ:感染対策 特段なし。真っ暗の中での上演なので懐中電灯渡され(好きな
 ところを照らす用)。L型2段に座布団席。当日パンフ A4縦折。物販。戯曲キー
 ホルダー(QRコード付き)700円 大原渉平戯曲集2500円 次回公演チケット。
 カーテンコール1回。劇場外で出演者一同で見送りあり。

 京都/仙川2拠点で活動中。今回は座付き作家・富沢朱夏さんの新作上演。
 舞台。中程にベッド1、「声真似ぬいぐるみ」がいくつか。廻りに大小の背もたれ
 付き椅子。後方、劇場の仕切壁にも人形、闇サイトがある(運営キャラがいる)
 設定。入口ドアからの漏れ光があるだけでほぼ真っ暗な中、客席からの懐中電灯で
 浮かぶのを覗き見するよな趣向。
 
 ペンライトを振り踊る黒衣、闇サイトの代表人形語り、「声真似ぬいぐるみ」の
 歪んだ応答声の喧噪の中に、男にネクタイで目隠しされて相手をしている女性。
 かわいいんだか不気味なんだか、猥雑なムードが終始。SNSイメージのなるほど
 具現化かと。目に見える範囲しか見えてない・見ないネットワーカーと、ほめと
 愛嬌で寄生してくる不躾で破廉恥な輩のありさま、やりとりが嫌らしくも滑稽。
 ほか被害者の生々しい叫びが相まって、やるせなさ募り。「人形の家」同様に
 目が醒めてしっぺ返しをし出奔となる展開。「声真似ぬいぐるみ」で増強される
 憤りの叫びには慄然とするねこ。劇場ドアから出る終幕は、私達の今ともつながる
 自然体というのがいい。

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