＠初台 新国立劇場小劇場(2024/06/22-07/15 14ステージ)
全指定 A席7700円 B席3300円 U25(A席)3500円 Z席1650円
セット券 フルセット(デカローグ1～10)31500円ほか
原作：クシシュトフ・キェシロフスキ、クシシュトフ・ピェシェヴィチ
翻訳：久山宏一 上演台本：須貝 英 演出：小川絵梨子
美術：針生 康 映像：栗山聡之 照明：松本大介 音楽：阿部海太郎
音響：加藤 温 衣裳：前田文子 ヘアメイク：鎌田直樹
演出助手：長町多寿子、西 祐子、中嶋彩乃
舞台監督：濵野貴彦 清水浩志 総合舞台監督：齋藤英明
制作：永田聖子、中柄毅志、伊澤雅子 プロデューサー：茂木令子、三崎力
後援：ポーランド共和国大使館、ポーランド広報文化センター 主催：新国立劇場
出演
デカローグ9「ある孤独に関する物語」58分
伊達暁 :ロマン（心臓外科医）
万里紗 :ハンカ（ロマンの妻）
宮崎秋人:マリウシュ（大学生 ハンカの浮気相手）
笠井日向：オラ（入院患者 歌手志望）
鈴木将一朗；ミコワイ(医師）、看護師2
松本亮 ：ハンカの同僚、アナウンス、看護師1
石母田史朗：外科部長(声のみ)、電話待ちの男
亀田佳明：男
デカローグ10「ある希望に関する物語」54分
竪山隼太 ：アルトゥル（弟 パンクロッカー）
石母田史朗：イェジ（兄）
ローザ(生犬）：ロキス（番犬）
鈴木将一朗；切手商
松本亮 ：ポーランド郵趣連合会長、ギタリスト
伊達暁 ：ブロムスキ(金貸し）
宮崎秋人 ：若い男、刑事
笠井日向 ：看護師
万里紗 ：隣の住人 (9話 ハンカ)
亀田佳明：男
2024/07/01(月)曇 1:00-3:12PM(58/休20/54)前方中央 客席9割？(280人？)
客層：ベテラン中心 男女半々？。
客入れ:感染対策 特段なし。最前 B1列。当日パンフ A4 両面 全話相関図付き。
物販。パンフ B5 1000円 シリーズ バックナンバーあり。カーテンコール各1回。
ポーランドの映画監督クシシュトフ・キェシロフスキ 1988年制作のTVシリーズ、
その後劇場公開された作品の舞台化。同じ大型団地に住む住人達のオムニバス10編。
政治的な事柄等固有の描写はなく、市井のままならぬ人生の時を描いて普遍的。
デカローグ9「ある孤独に関する物語」
舞台。シースルーの団地フレーム。上手エレベータ、下手階段。中央下がロマン宅で
固定。2Fは場面より切替。各種固定電話3、公衆電話1があり。
お話。性的不能と診断された夫は妻に事実を告げる。夫を励ます妻だが、実は妻には
既に若い恋人がいた。
昼メロ・サスペンス。絶望する夫、夫を愛しながら隠れて不倫する妻のドタバタ。
猜疑心から自分を追い詰めていく、夫役・伊達さんのヒリヒリ感が堪らない。
過剰さが気持ち悪くて見もの。上下階をイッキ見せ、固定電話のすれ違い等、演出
巧し。
デカローグ10「ある希望に関する物語」
舞台。9と同様。中央部屋は、主人公兄弟達の亡き父の部屋に。
お話。父の死により久しぶりに再会した兄弟。父の遺品によって、予期せぬモノへの
執着心を掻き立てられ、事件に巻き込まれてしまう。
シリアス・コメディ。生と死を扱って絶望に堕ち勝ちなシリーズで、こんなのもあり
かという、笑いある最終エピソード。8で登場の切手コレクターの伏線を回収。
悪賢い奴らに対し、お馬鹿で人がいい息子達が執着の地獄に迷い込んでやられちゃう
アンハッピーだけど、人間味があって後味悪くなし。番犬役で生犬が登場、いい子
ぶりは衆目の的。
アフタートーク 3:23-4:10PM(47)
伊達暁、万里紗、宮崎秋人、竪山隼太、石母田史朗 司会：中井美穂
（中井 男が客席から退場、団地が引きの映像で映るのを観て・終わりだなと。）
（本は全体か出演回だけ読んだか）伊達 出演回のみ。やっとここまでの感じは
ある。客席から観てきたし。普段と違う体験。
（今回は救いがないことはなしに劇場を出られる）
万里紗 ロマンが飛び降りる、原作が体制の動乱期であったことが重なる。
違う考え方にシフトすることは、現代人の葛藤と響き合うなと。
宮崎 マリウシュの前向きさ、心が折れない。（若さですね）
（全体が客観的に見えるのでは？）
竪山 近くにいる人を大切にしていない。
石母田 子供を持っているので、色々言いたいことが。
（難しいシーン）伊達 全体として。小川さんと話しながら、観客への伝え方の
細かな調整ができた。実際の舞台上でそれができたのが贅沢。
万里紗 早替えで苦労（F1並）
伊達 逆に舞台の醍醐味、楽しさ。
竪山 兄・石母田との関係の構築をより丁寧に。普段5色が今回12色位使った。
兄・石母田はオーブンな方だと。
石母田 心が開けた。
竪山 10はファニーと思って1に戻ると絶望。親子が逆転して亡くなるが、
対比してて上手いなと。
（犬、金魚、人間でない生命体が登場するなど、温かみがある。）
石母田 殺人や離別死と他は重いのに比べて、コメディ。大変。小川さんにここで
起こっていることを大切にと言われて、本番が楽しみにしてた。切手コレクターの
お父さんがでた8を20で回収してる。お父さんの演技を（演出家OKもらい）真似た
とこがある。
（好きな台詞、シーン）
伊達（中井さんに例を振られて）歌手志望の女の子との会話、ラストのここに居るよ
のこと。
万里紗 ラストは言葉で表せられない、喜びと辛さが同時に。役者・万里紗として
悩ましい、大事な台詞。
（浮気現場に隠れていたり電話を盗聴したり、それども好き？）
万里紗 個人的に惹かれるけど、小川さんにあれは歪んでいるからねと言われた。
歪んでは居るけど、自分を見てくれているし。
宮崎 真っ直ぐ。スキーの後もまだ続いているね、きっとと小川さんと話した。
（稽古場で、男目線からだと皆、？になりたい、演じたいとなった。）
竪山 兄弟の関係性の変化、同じ山を目指しているのに。性格違うし。
石母田 子供の頃に戻ったようだと言うシーンが好き。生活を忘れられるほど
執着するものがあるなと。大人が子供になるのがいい。
竪山 （生わんちゃん）ローザ様のこと。カバーでドーベルマンのセシルが
いるとか。
（最後に一言ずつ。）
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