＠初台 新国立劇場 小劇場(2024/10/03-27 22ステージ)
全指定 10/3,4プレビュー A席5500円 B席2200円
本公演 A席7700円 B席3300円 Z席1650円 開幕3作品通し券21700円
作：マーティン・マクドナー 翻訳・演出：小川絵梨子 美術：小倉奈穂
照明：松本大介 音響：加藤 温 衣裳：前田文子 ヘアメイク：高村マドカ
演出助手：渡邊千穂 舞台監督：下柳田龍太郎
出演：
成河：カトゥリアン（短編作家。）
木村 了：ミハエル（カトゥリアンの兄。知的障害がある。）
斉藤直樹：トゥポルスキ（刑事。冷徹。）
松田慎也：アリエル（刑事。暴力的。）
大滝 寛：父
那須佐代子：母
石井 輝：女の子
2024/10/17(木）夏日 6:30-9:17PM(93/休15/58)奥側最前方 客席9割(330人)
客層：3世代 大人より 男性過半数。
客入れ：感染対策 手指消毒任意。センターステージ スタジアム客席8列。
今回は観やすいバルコニーZ席じゃないかしら。当日パンフ 写真付き配役1枚。
物販。パンフ B5 800円、戯曲掲載・悲劇喜劇。 カーテンコール2回。
2003年初演作品。小川氏翻訳・演出は2013年3月名取事務所＠下北沢「劇」小劇場
公演(未見）以来。
舞台。ダークグレーの一面。中央にテーブルと背もたれ有無の椅子。壁際に小机、
キャビネット、なんかのマシン。もう一端に入口ドアと、カーテンレールで仕切れる
一角（サブステージ）。客席前には粗大ゴミ然と壊れた日用品、怪しげな縫いぐるみ
お話。作家はなぜ自分が警察＠独裁国家に呼ばれ、尋問されることになったかわから
ない。慇懃な刑事と、怒りっぽい部下は脅威を感じさせる。作家の作品を取り上げて
どう思っているかと問う刑事。彼が描く物語では、ほぼ例外なく子ども達がひどい目
にあって殺されてしまうからだ。連続する殺人事件と作家、その兄の思いがけない
関係とは。
加飾無く、ガツンとストレートに作品を描き、役者は応えてて、充足感高い舞台。
人生と作家生命を奪われ続けていく男を巡り、その絶望の先、残虐な行為や描写の
裏側、物語り語り続けることの魅力と意義を、プレゼンス良い演出、演技で描いて
ゆき。ハードボイルドなのに柔らかい中身、各々の個性性格や揺れをよく表してて
面白く。舞台(低め）が近いというのも功を奏した感。ユーモアを欠かさず、酷い
場面なのに笑いが上がるのは、小川氏の翻訳の妙もあり。本火、本水やリアルな
血糊等、生のライブ感を大事にしてるのに好感。出ずっぱりの作家役・成河さんが
引きこまれる演技。代役というその兄役。木村 了の優しくも無為な過激さを見せて
健闘。
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