Ｔ.Ｐ.Ｔ.「三人姉妹」
＠森下・ベニサンピット(1995/6/14-7/30)
作：チェーホフ 演出：Ｄ・ルヴォー
出演：
木場勝己（アンドレイ）、高畑淳子（ナターシャ）、倉野章子（オルガ）
佐藤オリエ（マーシャ）、 植野葉子（イリーナ）、
戸井田稔（クルイギン）
大鷹明良（ヴェルシーニン）、平田満（トゥーゼンバッハ）、千葉哲也（ソリョーニ）
ドン貫太郎（チェプトゥイキン）、中村美代子（アンフィーサ）
三浦賢二（フェドーティック）、春海四方（ローデ）
1995/7/1(土)2:00-5:10PM(INT15) 曇 満員（200?）
生きている舞台。素敵。自然な演技に感涙。
お話。チェーホフの超有名戯曲。退屈な田舎町。次々と枯れしぼんでいく夢。
それでも、明日を信じて、生きていく３姉妹の物語。
舞台。薄暗い旧家。劇場中途までのびる灰色の壁。前半分のお客は、舞台にいる
ような感じ、もつかも。奥に大きな扉で仕切られた部屋。食事の場や、終幕の屋
外を設定。二階に回廊、正面に部屋扉。下手に螺旋階段。照明は自然光を摸した
もの。窓からの明かりや、蝋燭の火のみ。芝居にとけこむような深みあり。しみ
じみいい。臼暮れない舞台に寝る客、ちらほら。昨晩睡眠ＯＫねこは、大丈夫。
舞台と客席が、同じ時間と空気を共有。一糸も乱れず、けど圧迫感なし。突き詰
めた演技。稽古の成果感じる。視線の交差や表情の細かさ、ため息一つも、会話
として自然に成立。アンサンブルと演技に感動ねこ。
３姉妹達のいらだち、悲嘆が、一挙手一投足に感じられる。すっと共感。終幕の
破局、３姉妹が抱き会う姿に涙。抱きあえる人いること、ふと羨ましく思うねこ
佐藤オリエが、場に余韻を残すような素敵な声と演技。千葉哲也（ソリョーニ）
は粗暴さと、裏腹の繊細さが共にあって、存在感あり。よいよい。
当日券。開演３０分前に並んでも、本席あり。あとは両袖の補助椅子席に１５？
人ほど。
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