第三エロチカ「四谷怪談・解剖室」
＠新宿・パークタワーホール(1995/7/29-8/5）
前売、当日4000（平日マチネ日曜ソワレ3500円）
作・演出：川村毅
出演：海老原洋之、坂本容志枝、哀藤誠司、近藤理枝、宮島健、吉村恵美子
小高仁、工藤真由美、筆宝ふみえ、工藤治子、安田理英 ほか
1995/7/30(土)6:00-8:00PM 晴 客席中程上手から 客席６割（150人）
劇場。新宿西口から１５分ほど。新しい３連の高層ビルの３Ｆ。ビルは３Ｆまで巨
大吹きぬけ、広いフロア。でかい柱のありようとか、未来世紀ブラジル。いく道す
がら、アート展示そこここ。ホールは、オープンスペース。４００人位キャパ？。
舞台に畳。桟敷にござ。４列から後ろは階段席。
お話。原作は南北の「東海道四谷怪談」。その大筋とその後を追って。かつて、大
病院の娘おうめ（近藤理枝）の婿となるため、妻おいわ（坂本容志枝）を殺した・
民谷（海老原洋之）。その怨念ゆえ、いまはヤミの整形外科医に身をやつす。その
彼のもとに、過去の女達が蘇って来て・・。
果てること無い、女性の恨み（おいわ）と劣情（おうめ）。おどおどする民屋。せせら
笑いながら、得体の知れぬ薬（毒）を自ら飲み干す、おいわ。おうめも、その体で
男を飲み込んでいく。強い女達の姿が前面に。そして、時代背景。施餓鬼は、
浮浪者であり、新興宗教を思わせる信者達であり。と、マスコミ。おいわの恨みの
狂態までも演出する男。つねにカメラを手放さない、猟奇・死体愛好家の直助
（哀藤誠司）。といった具合。
これらを、クール、スピーディに展開していく。いたずらにまがまがしくないのが
いい。女性の情念（便利な言葉）？を、女性３人の暗黒舞踏（大駱駝艦）で表すの
も巧い。ただ、男は心中あれこれ語るけど、女性は恐もてなだけ。この辺物足りず。
役者。海老原洋之と近藤理枝が、モデル顔。スタイルとも、きれいなのがいい。
モブの浮浪者で行ってる演技の人あり。目についたけど、だれかわからず。
（7/1,2横浜、7/5,6名古屋、7/8,9伊丹、7/29-8/5東京）
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