第三エロチカ「PARMANENT BRAIN DAMAGE」
＠新宿・シアタートップス (1997/7/15-20 8ステージ) 全自由前売り当日3500
作：リチャード・フォアマン 演出：川村毅
出演：宮島健、伊藤千枝（珍しいキノコ舞踊団）、中脇樹人（花組芝居）、
吉村恵美子・坂木容志枝
1997/7/19(土)晴れ 4:00-5:00PM 最前列から 客席９割(130人)
客層：20〜30才代。女性多め。おばさんちらほら。
客入れ：１時間前から当日券。今回は余裕。整列誘導それなりにきちんと。
舞台。株式市況なSE。板張りな床。舞台前面に細いテグス糸が縦横に。電気が
流れる檻設定。上手に洋式便器、ピンクにぽつねん。下手にはＴＶモニタ。老人達
の回顧やら映像。壁をぐるりと幕。支える柱はトリコロールの捻り模様。中央下
ポスターには「CHOICES」の文字。
お話。トイレで紙がない。なんて、危機はその程度なおやじ。閉じこめられた
よな生活でこづき回され、持ち上げられ。そんな関わり合いで、俺ってやつが
そこにある。じゃあ、WHO AM I、自分は誰でなんでどうして。そんなん知らなくとも
まあ、なんとわなし。自殺も平気さ、失う自分もない。みんな同じ用に踊らされてる
だけだしさ。
アイデンティティ喪失テーマ？、見ようで開き直りなような。状況解説なナレー
ションと、いかれた連中の実のない狂騒の中で描いてく。翻訳劇をジャポネスク
趣向は海外向け意識かしら。パチンコ、ルーズソックス女子高生、や○ざ、七輪
落語、眼鏡は○おやじ、なんて日本情緒をそこかしこ。猥雑でいてドライな感触
が面白い。でも、ちと煙たい。１時間が長く感じちゃったねこ。もったいつけた
ナレーション、言葉が理解できなかったの棚上げだけど。扇情的なとこ：ピンク
な色彩、男装な麗人、「自殺は恐くない」とかのインパクトは小。だって新宿、
歌舞伎町歩けば、結構日常風景なんだもの。海外ではどう受け止められたの？。
役者。女子高生な伊藤千枝。妙に間が抜けた間が面白く、かわいい演技。ダンス
な動きも多くて○。中脇樹人。怪しい女、つかみどこなく変。
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