東京ヴォードヴィルショー「アパッチ砦の攻防」
＠新宿・紀ノ國屋ホール (1996/11/27-12/8 13ステージ)
指定3800自由2800（後方4列）（当日＋200）
作：三谷幸喜 演出：滝大作
出演：佐藤Ｂ作、伊藤四郎、あめくみちこ、佐渡稔、小林美江 他全12名
1996/11/30(土)小雨 7:00ｰ9:00pm 前方より 客席超満員（490？人）
客層：老若男女、幅広く 客入れ：満員御礼、補助椅子一杯。ロビーには役者
名やら書いた大小の提灯で賑やか。
「その場しのぎの男達」に続く、三谷幸喜作品。今秋、新作３本のラスト。パン
フには、本番２週間前に３度目の書き直しで、台本０枚。前日にできてもやる。
（芝居は）なまもの。筆を折ったら、また買えばいい（三谷さん断筆覚悟の件に
対して劇団関係者の言葉）。とか困りながらも、なんかたくましい?関係者の座談
会記録。他劇団の裏話もあって面白かった対岸火事ねこ。300円と安いしお奨め。
お話。マンションの一室で娘を待つ男（佐藤）。この部屋、実は彼のモノじゃ
なくて、ある大芝居を・・。ぴあ、パンフをみてからだと、設定が二転三転したの
わかって一興です。
今秋３本の中で一番好き。いかにも喜劇ってとこが安心。わかりやすいし。嘘に
嘘を重ねて、どんどんはまってくお馴染み展開。カトケンの翻訳喜劇みたい。
けど、主語言わずの勘違いとか、なあなあで流れるおかしさは、日本製。強引な
展開で、おいおいなとこ結構あり。演出なのか、大仰さも時々。そこ、甘く感じ
るけど、まあお約束ってとこかな。転げ回る勢いの前半〜中盤、○。しんみりい
いお話ぽくなる後半、ちとペースダウンで△。ラストのおまけ？シーン、仕掛け
グー。
非常識と常識の対決。常識が押し切られて負けてるのが、でたらめでおかしい。
理屈じゃ勝ってるのに。主人公の男のとんでもぶりが、痛快にも感じられたねこ
実際いたら、すげえやだろうけど。
伊藤さん◎。変な場面にもしっかり受け答え。持ち前の丁寧なリアクションが効
いて、いっそうおかしい。いい味だして○。クールなとこは、時に芝居がかりの
Ｂ作さんといい取り合わせ。あと。なんかぱっとしたとこ無い舞台で、美人の
あめくみちこさんがいるの、嬉しかったねこ。
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