扉座第11回公演「ドラキュラ白書」
＠下北沢 ザ・スズナリ (1997/5/28-6/8 16ステージ)
全指定前売り3500当日3800
作・演出：横内謙介 出演：山中崇志、茅野イサム、岡森諦、有馬自由
他全19人
1997/6/6(金)曇り 7:20-9:20PM 最後尾より 客席超満員（180人、立見4)
客層：20〜30才代。幅広め、女性過半数。ときどきおやじ。役者の前説に拍手な
アットホームさあり。
客入れ：当日券開演１時間前から。キャンセル席割り当て？＋上手桟敷脇〜通路
階段席＋下手通路階段席。30.40枚くらいかな。キャンディ配ったり、前説のお兄
さんがいたり、お客を退屈させず○。当日客待たせるのは、前売客入場への配慮
で○。もうちと、ちゃちゃっと入場させてもいいと思うねこ。
久々に扉座観たねこ。六角さん、本多客演で不在、淋しい。でも他はフルメンバ
舞台。重厚な古びたお屋敷の壁と通用門。開ければ、石造りの洞な広場。中央に
銅鐸みたいな形の大扉。
お話。なんだよーと渋谷から囚われてきた、ぱっとしないDJ兄さん。ドラキュラ
の末裔って言われても。見渡せば、魔物ばかり。マイノリティ更正施設？。法律で
隔離？。旗振おばさんはイッチャてて、人間に復讐とかあぶねえ。話してみれば、
気のいい魔物、内面つうか外観もかぶりもの。でも、脱出話、仲間と一緒に
盛り上げても、くちだけな、あいつら。ったく。でも俺なんか変。無理矢理、血
、吸っちゃってから、もうやりてえ喉乾く。研究所、市民運動なやつら、いじられっ子
時代トラウマな旗振りおばさん、やっちまう。もう、なんだかわかんねえ、けどもう
俺の時代だ気分？。と、みんな変。アホになっちまってる。俺様の魔性の力、
なんでもなくなっちゃたのか！？。えっ、殺してくれ？、殺人鬼なあんたを、ナイフで。
あんたの望み、死ぬことだけか。もう、もう。・・やっちまった。うん、おぉ、血が野生が
魔性が。ドラキュラ復活。やりまくりだ。
強力な魔性＝負を描いて、逆に今生きる人＝正の不在を浮かばせる。それら二つ
が人間の内にある拮抗、ドラキュラや旗振おばさんの様変わり、視点転換とかから
みせる。まがまがしい洞窟、人物な場面から一転、研究所の現実場面。それらが
人の妄想の世界で、現実もまた悪夢の中にあってとか。な、劇的やり方。なんか
懐かしいような、小劇場演劇みたって感じねこ。さすが、混沌をなりたたせるパワー
あり、みせてくれる扉座○。中盤の自己啓発セミナー、やろうぜみんなでラップとか、
鼻につく場面が長いのは△。ここだけで勘違い、アンケートで感動しました匿名希望
・高校演劇、とかありそう。
役者。適度テンション、メリハリあって○。べたなとこはあるけど、芝居にはあってて
○。殺人鬼役、有馬自由さん。人として人を殺す衝動、快楽に苦しむ姿を抑えた
演技でして○。
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