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＠下北沢 駅前劇場 (1999/7/20-23 5ステージ) 全自由前売3000当日3500
脚本：新井さとし 演出：宮本勝行（にんじんボーン）
照明：倉本泰史（A.P.S） 音響：松本昭 舞台監督：高橋大輔（至福団）
衣装：野口 武
出演（パンフによると「がんばる方々」）：
山口雅義 ：成田（上萩のコーチ）
蔵澤 満 ：堀ノ内（ジム副会長。経営者の息子）
鈴木康之 ：今川（スポーツ新聞社 カメラマン）
宇奈月慎太：桃井（スポーツ新聞社記者）
ほりすみこ：和泉（上萩の妻）
大坪裕美 ：東（成田の若い恋人）
飯田 茂 ：宮前（ボクサー）
村越保春 ：善福寺（スポーツ新聞社 編集長）
新井さとし：上萩一休（タイトルマッチを控えたボクサー）
1999/7/20（火祝）晴れ 3:35-4:05PM(1'30) 最前列より 客席満員(100人)
客層：20-30才代、女性過半数。
客入れ：全背もたれ付椅子席。前後左右はそれなりゆったり。ＣＤサイズのパンフ
配布。役者のプロフィールがありがたい。新井さんも加藤健一事務所俳優教室出身
なのね。劇中、上手舞台手前で雨漏り（エアコンの水）突発。運良くお客の頭上は
外れた模様。詰めた客席だったら、逃げようがなかったかも。つるかめつるかめ。
ずっとぽちぽち落下してるのは困ったもの。
先の宮本勝行主宰「Wood Chips」にて、居るだけでおかしい坊主頭の中学生を好演
した新井さとしのＰユニット、旗揚げ公演。
舞台。野郎アイテムがごちゃとありながら殺風景な部屋。コンセプトは「アジト」
ふーむ。上手から。赤いソファ、黄色、緑色の椅子。手提げ金庫を載せた黒の△型
テーブル２ケ、間にバイキング姿の日本人胸像。横の壁にダーツ、後ろにライフル
銃が十数丁立てかけてあり。その隣になぜか虫取り網、額に入った火消し纏。赤い
ソファの上にバスケットボールを吊したハンモック。中央奥に炊事場。ラーメン屋
の岡持、カラーボックスに食器、物干しにハンカチ、壁に射撃練習用のひとがた。
部屋に戻り、下手。手前、足踏みミシン、上に「相談窓口」三角錐。その後ろに、
冷蔵庫、上に大きな福助。跳び箱とかトレーニング用品幾つか。床に毛皮。
ジュラルミンの機動隊盾、バーベル、剥製、なんかポップな花瓶？とか。
お話。タイトルマッチを控えたボクサー・上萩が記者インタビュー直後に行方不明
コーチ・成田は激励の「パーティ」を予定し、おまけに取材もあるというのに・・
さて困ったぞ、これは・・。チラシ掲載の「ひょんな事からタイトルマッチ出場、
勝つために苦肉の策を捻出」な筋書きとは違う、上記ワンシチュエーションものに
ホンの平坦さを彩るような役者芝居、ガジェット会話がごちゃごちゃと。山口さん
、宮本さんはほとんど放し飼い。山口さんのイカレタ言動、戸惑う周囲と過剰に反
応する宮本さんのお惚けぶりがおかしいねこ。宮本さん独特の自在な演出が全編。
いつもより遊び度合いを強め、好きにやってる印象。衣装も一部ビニールをあしら
ってへんてこだったりとか。演出のあくが強すぎて、新井Ｐがどこか見えないのは
淋しいところ。唯一彼自身ののほほんキャラに伺えたりするけど。次回に期待したい
ねこ。
役者。タガが外れた会話してても、焦燥、孤独、怒りを抱えた姿はちゃんと伺わせ。
上記２人のほか、蔵澤とかいい役者がそろった感じ。新井さんの出番が少ないのは
残念ねこ。あと、女優がかわいいのは嬉しい処。
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