つかこうへい北海道演劇セミナー 東京特別公演「売春捜査官〜札幌旅情編」
＠新宿 紀伊國屋ホール (1999/8/15 1ステージ) 無料公演（当日券あり）
作：つかこうへい 演出：高橋 聡 音響：？ 照明：？ 衣装：？
音楽：からさき昌一 舞台監督：？
出演：
品田 彩（高校生、札幌出身）：木村伝兵衛部長刑事
川崎武尚（群馬出身）・・・・・・・：熊田留吉刑事
宮川 崇（室蘭出身）・・・・・・・・：戸田禎幸刑事
宮澤鎮男（奈良出身）・・・・・・・：容疑者 大山金太郎
とめ貴志（鹿児島出身）・・・・・・：林先輩
踊場栄佑（小学生、札幌出身）：拓銀少年
酒井晴江、相馬あゆみ：バックダンサー
1999/8/15(日)曇り 6:05-7:05PM(2'00） 最後尾より 客席９割(370人)
客層：家族連れ、ご近所親類縁者と演劇ファン。半々くらいかな。
客入れ：ＨＰ募集ほかによる無料招待公演。パンフなし。物販所横には北区つか
役者がずらりと居並び（なんなの？）。今回も目が細い酒井晴江さんが売り子。
招待席？かＯ−Ｑがら空き。開演間際、最後尾側から前詰めお願いあり。舞台が
ちょっと近くなって嬉しいねこ。それを期にいい席探しの民族移動あり。往生際悪し。
急遽、大分つか千秋楽後に追加された公演。北海道のワークショップ？のメンバー
による地元本公演を前にしての、東京１ステージ。部長刑事は、上記のように
現役女子高生らしいです。
舞台。机と椅子だけの熱海な装置。
お話。基本の流れは大分版と一緒。北海道仕様。五島→「五つ」目の北方列島
ハマナス島。東京→札幌、熱海海岸→札幌大通り歩行者天国。見物の観光客（お客）
に突っ込んだりする場面頻繁。訛りは北海道弁！？。サブキャラに「拓銀少年」登場。
難事件を解決してきた切れ者。部長刑事を諌めたり慰めたりするクールな男、
でも小学生というギャップが美味しい。拓銀事件は「担保は土地じゃなく、人間だろう」
と人情の薄さを嘆く場面で触れられ。戸田刑事役者。先輩との二役はなし。劇中、
なぜ東京から（先輩役の）役者を呼んだのか、私の力不足かと慟哭する場面あり。
先輩役の林は、あの和歌山毒カレーに関わる家族の末裔(100年後？）、故郷を
追われ北の国で再起をかけてる設定。チャイコのピアノ協奏曲での逮捕場面。
「カーステレオからこの曲！」の台詞はなくて→今、島は沈んだ。なにしろ島一つ
（＝金太郎の愛）を沈めるんですから、あの場面しかないでしょ、ってことかな。
うーん、清々しい。一気呵成な勢い、完成度も期待以上。余裕は場数こなせば
でるし、今は意気込みを買いたいねこ。部長刑事役の子が堂々。線は細めだけど、
気迫十分。ちとハスキーな声は囁いても、後ろまですっと通り。「女が義理と人情・」
台詞もちゃんと背負って○。バレエしてる身体はしなやか、キックも決まり。もっと
個性をだしてと思えど、将来楽しみねこ。両親が来てたらしく「親の顔がみたい」
場面で場内の笑い取ったり。
金太郎役者。色黒、ちとむさい風貌。がなるだけでもひとつ。一見すでに部長に
負けてる。でも、千円が愛子にばれる場面の情けなさはいい感じ。がんばってほしい
ねこ。戸田刑事役者。ゲイな愛らしさをコミカルに。でもそれだけかなあ。熊田刑事
役者。やたら、客席に拳銃を向ける。応援団出身設定で部長にエールおくったり
荒くれた演技にも、ちと恥ずかしげに誠実そうな人柄がでていい感じ。もっと腰が
座った力強さがほしいねこ。林先輩役者。線の太い演技で迫力。ちと力技なれど。
拓銀少年役者。うーん、醒めた子供だけど子供。ダンスちゃんとこなしてるのには
へー。
お客。舞台への反応もよくて、暖かい感触。演出。うーん、どこらへんがオリジナル？
な印象。細かい部分は違うけど、全体としてのならでわがほしいねこ。
終演後、じゃんけん大会。北海道北広島市・市長登場。白髪に白スーツで決め。
開口一番「ロバート・・」でお客をつかもうとするも、台詞を忘れて不発（笑）。
開きホッケ（でけえ）１５、時価３万のタラバガニ５ぱい。そして全プレとして
朝取れとうもろこし（一人１本）が市長のポケットマネーで提供（場内拍手）。
客席一斉起立、市長とじゃんけん開始。ホッケ。市長結構強くて、あっというまに
１５人(丁度）。タラバガイ。４人残り、後１人はホッケで最後に相子で負けた人に。
場内、いいなあああコール。皮付きのとうもろこしは久々みたねこ。帰宅後、
水通し、ラップしてレンジ７分、程よく甘くて美味しゅうございましたです。
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