T∀NTRYTHM （タントリズム） 「スペースタイム・ドットコム」
OMSアクトトライアル2000参加
＠大阪 扇町ミュージアムスクエア（2000/11/17-19 5ステージ）
劇場ＨＰ http://www.oms.gr.jp/
全自由 前売2,300円 当日2,800円 中高生1,000円(当日窓口のみ）
作・演出：佐島豊 舞台監督：岡一代 照明：児嶋博之 音響：児島塁
舞台美術：柴田隆弘 衣装：天野桃子、下村由香 宣伝美術：児島譲二
制作協力：安積智子 企画制作：タントリズム
出演：
大林剛士：インディゴ（老舗手ぬぐい屋・若社長。凄腕ハッカーでもあり）
菊地秀之：セージ （インディゴの友人、ピーひゃららな人）
田所草子：ルビィ （手ぬぐい店勤務。クールな人）
加三 修：ホワイト（りんごのヒモ）
坂口修一：りんご （おかま。長距離運転手、夜はショーパブ勤務）
2000/11/19(日)晴 5:05-6:50PM(1'45) 最前列より 客席満員(110人）
客層：20才代中心、女性過半数。父兄かときどきおじさん、おばさん。
客入れ：まったり埋まる客席。桟敷なし、全ベンチ状１０列。舞台が低く、
お茶の間したりするので前方のが○。客入れ時からオリジナルテクノに
のせて、ＢＧＶ放映。折り込みパンフ。変形Ｂ５。最近アップルＰＣの写真
あしらい。主宰のごあいさつ、データ、役者客演（多い）。
物販、サントラＣＤ1000円。昔ＣＤ(2,000円）
役者、音楽担当の外部出演が多い、個性はぞろいの劇団。本公演初見ねこ。
舞台。強いパースの三角形・八百屋舞台。タイムトンネルみたいな梁が連なり。
一番奥に（どこでも）ドア設置。上手、手前にちゃぶ台、下手ディレクター椅子。
柱には終わったシーン名を掲示。シーンのカット毎にＭＣあり。
お話。老舗手ぬぐい屋・屋根裏。元トラック運転手、今は手ぬぐいショーのおかま
さんが、彼氏の暴力に泣きの泪。お得意様のため、暴力を振る同棲男をへこませ
ようと、一計を案じた、若社長インディゴ。ネットハッキング。2003年のそこ
じゃ、家電は全部BLUETOOTH、無線ネット接続。でリモコン、冷蔵庫の中身を
腐らせて彼氏ダウン。看護の優しさをみせて、ラブラブ再燃！。よっしゃー成功と
思いきや、セージの野郎が静電気ぱちぱち。あろうことか2000年へタイムスリップ
黎明期のネットオークションで胡散臭いタイムマシン購入（ドラえもんのタイプ）
お約束にまっすぐ帰れない。途中であった、過去のおかまさんは貧乏な彼と幸せ。
不幸はお金をもってから。言葉を交わす喜びを語る、慎ましいおかまの真情に
しんみり。未来人の知識でちゃっかり競馬必勝、おかまさんのヒモの彼にも教えて
一攫千金おすそ分け。どうも不幸の始まりは、教えた彼らに原因があったよう。
なんてこったい。でも、それが分かって、二人はまたラブラブ、よかったね。
からっと軽く弾むテンポ、さらっとした後味◎。シンプルな物語ですっきり、
シーンごとのＭＣいれた場面展開でメリハリ。Ｊ音楽ＢＧＭをさりげにしんみり
と、等身大のよろこび哀しみを共感させて巧み。リアルタイムな携帯電話変遷を
語って、なるほどタイムスリップ体験。その急速な進化から変わらない人の真情を
浮かばせる。インフラ充実、情報量が増えてもほしいのはホンの一言。便利さと
引き替えに交わすことがなくなった、功罪に触れつつ、やっぱ人の心根が第一と
着地。問題意識を語っても白黒つけないところに好感。進歩はとめられないし、
相変わらず私らもいとおしいと。
役者。おかまさん役。すげえ部外客演が多い坂口さん。素のつくりで女性らしさを
巧みにだして○。ごついのにかわいいだもの。不思議。終演後の「手ぬぐいミニ
ショー」＋マッチョレスラーの追い出し攻撃（お菓子ばら撒きつつ）に笑い。
静電気男役、菊地さん。呆けた表情、ばたばた演技◎。おもわず笑っちゃうねこ。
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