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＠渋谷 青山円形劇場(2001/11/21-25 8ステージ)
http://www.aoyama.org/
全指定 前売3300円 当日3500円
作・演出：村上大樹［拙者ムニエル］+ブルースカイ[演劇弁当猫ニャー]
映像：上田大樹［INSTANT wife］ 照明：千田実［CHIDA OFFICE］
音響：尾林真理 舞台監督：筒居昭善
衣装：木村猛志［A.C.T.］、松本夏記[ミシンロックス]
小道具：桜井徹、松浦孝行、清水克晋 宣伝美術：吉井花英、寺部智英
演出助手：向峠江見 制作：内藤利恵子 企画・製作：ナイロビ
出演：
正名僕蔵 ：名探偵タケシ（湯けむり殺人事件で伝説）
千葉雅子[猫のホテル] ：タケシの元妻・ヨリコ
村岡希美[ナイロン100℃］：橘警部（ヨリコ夫・生きてるけど殺人事件担当）
今林久弥[双数姉妹] ：中山みほ警部補（その同僚・セーラー服変態刑事）
伊藤修子 [拙者ムニエル] ：湯もみ田（タケシの助手(20才)）
千代田信一 [拙者ムニエル] ：署長
西部トシヒロ[演劇弁当猫ニャー]：ドクター（自称どこにでもいる医師）
崎野雅司 [演劇弁当猫ニャー]：画家
市川訓睦 [拙者ムニエル] ：貧乏な兄（一番謎の存在）
乙井 順 [演劇弁当猫ニャー]：貧乏な妹（同上）
澤田育子 [拙者ムニエル] ：漫画家の妻・マキ
池谷のぶえ [演劇弁当猫ニャー]：漫画家の妻・モトコ
田辺茂範 [ロリータ男爵] ：ヨリコ・夫シェフ、真実を求める男・マコト
村上大樹 [拙者ムニエル] ：二人組の漫画家
ブルースカイ[演劇弁当猫ニャー]
2001/11/25(日)晴 6:35-8:55PM(2'20) 上手側より 客席ほぼ満員(270人)
客層：学生風２０才代中心。男女半々。おじさんおばさん少々。
客入れ：見合って恥ずかしい、対面客席。通路や舞台前席の直近を役者が走るため
荷物はみ出しをしっかりチェックあり。折り込みパンフ。A4 4ページ。作・演出の
短い挨拶、配役、スタッフ、予定掲載。次回公演、記載なし。物販。オリジナル
商品なし。
猫演劇フェスでも村上大樹ラブコール、ブルースカイとの再ジョイント公演。
小劇場のできる役者をメインにしてのお楽しみ企画。
舞台。キャンディ型。中央完全円形、両翼にネズミ色お屋敷の玄関と教会十字架壁
（その手前に白いベンチ）。「お屋敷」は瀟洒なすりガラスとかで雰囲気。
翼と直角方向に通過通路。床に赤カーペット一面。翼と通路の狭間に対面客席。
それぞれ後方に大スクリーン。
お話。生きてるのに死んでいる状態の殺人事件発生。名探偵たけしと中山みほ警部補
は捜査に火花を散らす。「殺された」の間で繰り広げられる推理対決。被害者の妻は
たけしと元夫婦。負けるわけにはいかない。しかし、捜査は難航、浮かび上がる驚天
動地の真実、事件をつくっているものがいた。それは…。展開概要は下記。
まとも顔ですっとこどっこい、度が過ぎるナンセンス連続。ブルースカイは悪意、
村上はひねりサービスを込め、一粒で二度美味しく。でもその分、ちょっと物足り
ないねこ。ありげなサスペンス、恋、友情ドラマの体裁を脈略無く、でたらめに
展開。猫フェス・ブルースカイ作品でもみせた毒々の「感動もの」と類似。
ナンセンスギャグ漫画家(作家）の断筆（自暴自棄つう身勝手）にいいようにされる
キャラ（役者）を見せられる設定。ラストはみたくもないものをお客にみせたり、
造り手と客の双方・小劇場演劇そのものに毒気はき。村上ねたと演出は派手にして
嫌みな部分をカバー。毒がよくわかんなく薄まって、いいやらわるいやらつう。
全体ねたをできたねたをばらまいた感もあって（漫画家がねた出しで混乱する設定は
ちょっとずるい）△。個々に楽しめたけど、その辺がうーんと期待過ぎ？ねこ。
役者。できる役者による、くだらない芝居が連続。ちょっと意地悪気分で楽しむねこ。
・展開概要（訳わからないものになってますが…）
湯けむり名探偵・たけし登場。お客に前説。なぜか御神輿行列が舞台に。これは私の
イメージライブラリー。
殺人事件発生。橘警部らが現場検証。被害者のコック、一生懸命に仕事中。彼が死体
、生きてる状態のまま殺されている。それにしてもよく働く死体だなあ。
現場に薄ら笑いを浮かべて、探偵たけし登場。有名人の彼の決めポーズを真似たり、
盛り上げる刑事達。
二人で一人の漫画家・犬子犬雄Ａ。女心は死体にも恋、死んだ上にも意味無く浮気。
どうかね、これとねただし中。（そんな中もたけしのイメージが周辺に乱入。
テレパシーで美味しいおつまみ？！とか）。
殺人被害者・妻の会（名前失念）。ルールはおならはベランダですること。これが
頻繁で。コック妻も加えてもらい、トイレ借り。流れないうんこ、そこに肥回収の
貧しい身なりの兄妹が。主婦達、自分たちの生き甲斐のタメにも、二人を救う活動を
することに。うんこに愛を。
二人の漫画家、そんなねたにうんざり。おもしろくもないギャグ、使い古された
アイディアに絶望。まてよ、使い古されたねたから、逆に何か生まれるかもと、
危険な冒険をすることに。以下、先が読めるシーンが続きますとお断り。バランスを
取るために、地球の貴重な映像を流しながら。
超ミニスカ・セーラーの変態自覚刑事・中山みほ。スーパーマン・コスチューム、
胸にＩＴとある変身した、探偵たけし（ＩＴ＝イメージたけし）探偵との宿命？の
バトルとか、友情（みたいな）とか、なんか感動物語風に進行。一方、一見子供な
30男二人がマンガを巡って喧嘩。一人が行きながら殺されて、旅へでたり。
探偵事務所。探偵たけしは女子高生を連れ込んで援助交際、実は中学生と知らされて、
やっほーと内心歓喜。そこに変態自覚刑事・中山みほ、探偵たけしと話し合い？に。
探偵たけしは、中山刑事を中学生のその子と勘違い。おいおい、これはシチュエー
ションコメディかい？。逃げる中山は、己の変態ぶりを慟哭。たけし、イメージ
カチューシャをつけて捜査再開、でも浮かばない。なぜ？。不思議ショップで
イメージを買わなくては。
その頃、被害者の会改め、兄妹を救う会ではうんこを集めて、通販事業。ＣＭも
作ったのにほとんど売れない（少しは売れているらしい）。うんこはきたない、
ということに今更のように気づかされる。目が覚めたわ。
（昔の少年ギャグマンガな、下ねた横溢なこんな話を考えて）漫画家二人はもう
死のうかと。なにも斬新なイメージが浮かばない。いっそのこと、最悪のラストを
書いて、漫画家生命を終わらせてしまおうと決心。
中山は兄妹を救う会の事務所に潜入。うんこが通販で打ってくれなくなったからだ。
ますます変態マンとなり、むさぼる中山。みつかり、探偵たけしをを呼べ、コックの
妻を人質にして、うんこを食べさせろと要求。探偵たけしと変態自覚刑事の対決。
イメージとアイディアのがちんこ勝負（コンタクト探しｖｓ宝くじが当たっていた
（だっけ））。その勝負待ったと呼ばわる男あり。真実を探す男。いつもテレクラに
いってしまう、たけし（ＩＴはいつもテレクラ）。そういう風な自分探し、テレクラ
行きのフェリーとかのっちゃう、たけし。
殺人事件の黒幕は不思議兄妹。対決！。また待てと、なんでもない平凡な医師が
止めにはいり。ここで回想？みたいなナンセンスシーンでの不思議兄妹とのバトルに。
昔、机の脚は二本だった。残りの足は専業の足人間が支えていた。職人気質の足人間
はかっこつけの新人に地位を奪われてしまう。道なら無い恋もまた。で、偶然足人間
に替わる棒を発見され、人材不要になってしまう。そんな悲劇。
わたる世間は石田純一ばかり。視力測定は石・田・純・一。石田純一大会。雨に唄えば
、石田純一。朝まで討論・石田純一。乱・石田純一。ステッカー、垂れ幕、会場中が
石田純一に埋め尽くされてしまう。石田純一の気を放つ。石田純一のシルエット。
延々、ハイパーイメージが。いったいこれは？、高次元の闘いだ。スクリーンには
高次元の戦い、石田純一、その文字が入れ替わり「高田純次」に。君が代が流れ、
一同敬礼。兄妹との闘い勝利する、二人。
なんか和解する探偵たけしと変態自覚刑事。変態をなめていたよ。勘違いするな。
イメージをいままで買っていたが、兄妹がいなくなり、やりなおし。たけしとコック
妻。中山と橘はいいムード。そうさ、君はハート泥棒さ、とか、臭い台詞でむやみに
幸せムード。よくわかんないけど、大団円でカーテンコール。
まていと真実を求める男。彼が撮りためたビデオをみよと。この世界はつくられた
もの。お客はイメージが大好き。真実はと、テロ、戦争の映像を流し。イメージを
現実にするんだ。リアルの入口はそこだと、劇場出口を指し。みな出口から退場して
、おしまい。