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 劇団東京乾電池 25周年記念公演「夏の夜の夢」

 @下北沢 ザ・スズナリ(2001/12/27-2002/1/9 22ステージ)
 http://www.honda-geki.com/suzunari.html
 全自由 前売り3000円 当日3500円

 作:W.シェイクスピア 訳:福田恆存 演出:柄本 明
 照明:日高勝彦 音響:原島正治[囃組] 舞台監督:浅沼宣夫 舞台美術:谷垣育子
 英訳協力:谷岡健彦 演出助手:加藤一浩 宣伝美術:蛭子能収
 制作:山根博ほか
 出演:下記

 2001/12/28(金)晴 7:05-9:25PM(2'20) 前方より 客席9割(130人)
 客層:老若男女。おばちゃん多数、おじさん結構、あと20才代前半男女。
 客入れ:劇場外に上りいくつか。役者のご贔屓筋に笑い(蛭子さんのはガンダム寄利
 とか)何はともあれ戸外で整理券配布(種子さん?)、その後受付。開場時で60人ほど
 とガラガラ。ゆったりと埋まってほぼ満員。場内誘導は適時あり。なお開演中、常時
 搬入口を開けてるので、防寒留意。折り込みパンフ。簡単な挨拶、キャスト、スタッフ
 掲載。物販。ポストカード(2枚組 300円)、大晦日の高田渡とのイベントチケット。

 とっても久々の本公演。若手を全面起用、40人ほど舞台に立って、まあ賑やか。
 舞台。ベルベット風にパステルで英語タイトルをおいた幕。あけると、真っ黒素舞台。
 壁に象形文字みたいなとか、大晦日イベントのチラシ、押さえてるテープが運送会社
 でもらったのとか、ラフさアピール掲示。出入口は正面奥と左右、客席下手を終始
 全開放。とりわけ、正面と手前は戸外に通じてるので、冷気入り。冒頭、下の飲み屋
 で焼き物してるらしく、香ばしい香りが漂ってきたりして。
 
 お話。原作のまんま。妖精の王は女王への悋気たまらず、惚れ薬で懲らしめを妖精
 パックに命令。パックのしくじりで、二組の恋人達は取り違えの大混乱。それはさて
 おき、職人達は王様のご褒美に預かろうと、芝居の稽古を初め。主役役者は、パック
 の悪戯でロバに変身、あろうことか妖精の女王が惚れて、とんまなことに。
 
 装いに懲り、胡散臭くいじりまくりショー。ふざけ顔に演劇への真摯な思いのぞき。
 相変わらず、とても面白いねこ。台詞。文語まじり、しかも英語と交互(冒頭に英語
 劇宣言あり)。衣装。多種多様に奇天烈。大公は半端なピエロ、ヒポリタはドラック
 クイーン。オーベロンは猟奇な乞食然、女王はパッチワーク、名前が全身に記され。
 ほか、頭に鍋釜、野菜乗せ、事務服、作業服、迷彩服、梱包材巻いたりとか。一人
 ごと違ってて、かわいい個性。
 
 演出。感情移入小のマシンガン早口と妙な間の伝統芸な台詞回し。原作の長台詞を
 息継ぎなしでまくし立てて、苦労忍ばれ。脱力と熱血の混在、くたびれ演技のベテ
 ランと猪突猛進の若手の取り合わせ。妖精王=飄々と泳ぐよに自由にちょっかい。
 職人役者=病人ぞろいでもがんばり。パック=江戸っ子のおばちゃん(柔軟性に
 問題)。形に囚われない反骨、パロの精神、覇気を悪戯な遊び心にのせてて、微笑み
 ねこ。ほか、演歌の乱入と妙なはまり具合とか、間違ったアングラ劇な胡散臭さが
 好きねこ。
 
 役者。蛭子さん。いつもながら、リラックスしすぎの緩さ。愛情感じるねこ。
 ベンガルさん。熱血、しかもとんまで素敵。綾田さん。くたびれた役造りしすぎ?。
 柄本さん。若手演技をみる時の楽しそうな目が○。角替さん。パックな軽妙さと現実
 のギャップにとほほ。もっと素直じゃないキャラだと面白かったかも。江口さん
 (タイテーニア)無表情のクールキャラ。柄本さんら怪しいキャラと対して、美味
 しい。思わず笑っちゃうねこ。

 出演:(ダブルキャスト Bプロ(今回))
 山地健仁(新谷眞木):シーシアス(アセンズの大公)
 上原奈美(菅川裕子):ヒポリタ(その婚約者。アマゾン族の女王)
 福田陽一(川上貴史):イジアス(ハーミアの父、老人)
 嶋田健太(田中洋之助):ライサンダー(ハーミアに恋する若者)
 佐藤朋史(本山彦次郎):デメトリアス(同上)
 木村卓矢(血野公平) :フィロストレイト(シーシアスの式部長官)
 高尾祥子(新井陽子) :ハーミア(ライサンダーに恋している、イジアスの娘)
 宮田早苗 :ヘレナ(デメトリアスに恋している)

 綾田俊樹 :ピーター・クィンス(大工)
 ベンガル :ニック・ボトム(機屋)
 鈴木貢也 :フランシス・フルート(オルガン修繕屋)
 西本竜樹 :トム・スナウト(鋳掛屋)
 戸辺俊介 :ロビン・スターヴリング(仕立屋)
 蛭子能収 :スナッグ(指物師)
 
 柄本 明 :オーベロン(妖精の王)
 麻生絵里子(江口徳子):タイテーニア(妖精の女王)
 角替和枝 :ロビン・グッドフェロー(またはパック、茶目な妖精)

 伊藤悦子、沖中千英乃 :二人組の妖精
 西村喜代子 :豆の花(妖精)
 鈴木千秋  :蜘蛛の巣(同上)
 中村小百合 :辛しの種(同上)

 西田清史、立石智一、桐生乃梨子、向井新悟、民輪ナルミ、矢澤康、岩井景、伊藤潤、
 金子敦、斎藤章一、重村真智子、鈴木美紀、高橋宏明、田代絢子 :その他の妖精

 1/1-5昼 ニック・ボトムは西田清史、1/1昼のスナッグは岩井景が出演。

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