＠下北沢 駅前劇場(2003/9/3-7 7ステージ）
http://www.honda-geki.com/ekimae.html
全自由(整理番号付き）前売3000円 当日3300円
作・演出：細川徹 照明：佐藤啓 舞台監督：榎本加奈子[SING KEN KEN]
音響：高塩顕 衣装：今村あずさ[SING KEN KEN] 美術：松本英明
宣伝美術：斉藤いずみ 宣伝イラスト：五月女ケイ子
制作：勝山洋子、タカハシイクヨ
出演：
佐伯 新（あらた）
大堀こういち
みのすけ[ナイロン100℃]
池津祥子[大人計画]
近藤公園[大人計画]
細川 徹
池田鉄洋[猫のホテル]
9/3,4,5 峯村リエ[ナイロン100℃] 9/6,7 五月女ケイ子
2003/9/7(日)晴 2:05-3:48PM(1'41) 前方より 客席超満員(160人)
客層：20才代中心、女性８割。おじさんちらほら。
客入れ：チケットの整理番号順に階段整列、適度に誘導案内あり。互いに見せ合う
慣れたお客が多かったのも○。荷物預かりは階段と入口であり。郵送されてきた劇団
チケットには何番以降は桟敷席となる〜とあらかじめ断り書きがあって、親切。
桟敷５列、椅子席６列。場内誘導は適時あり、まんべんなく座らせてスムースに客入
れ。みっちり埋まった客席の中、招待券用席に空席多なのがいまいち。
折り込みパンフ。B5 3ページ。作演出の挨拶。スタッフ、役者、予定掲載。
次回公演。11月に無料イベント。本公演は来年夏。物販。カレンダー500円。
今年のシティボーイズライブへ作品提供の脱力・細川徹。熱い（暑い？）演劇人・
佐伯新とのコントユニット。小劇場の曲者役者を集めて、こぢんまりゴージャス。
舞台。縦スリットが入ったカーテンを巡らした壁、舞台は丸く張り出し、芝生色床。
お話。細川徹の想い出走馬燈な夏の日の恋、オムニバス（嘘半分）。
大人子供してるおバカさ。確信犯の迷走ぶりにおひおひと、突っ込みどころも楽しい
ねこ。キアロスタミ監督があろう事かあのデニーロ起用で一工夫ねたとか。無駄の
楽しさ満載。後味も残さない、さらっとした後味の良さに好感。外、蒸し暑い季節
だし。１と２も観れば良かったと、後悔。
達者な役者がバカする素敵。多勢のヘンテコに無勢のクールが惑わされる、なキャラ
設定中心。近藤公園さんが無勢となり、見事に巻き込まれて好演。大堀こういちさん
のお馬鹿演技にかける直球な情熱に、危うく感動しかけるねこ。終始、わたしの
居場所はここ？！な惑いをみせた、池田鉄洋さんとちと対照。そんな意気込みや
苦労を露知らず、自由に泳ぐ五月女ケイ子さんの脱力ぶりにたはは笑いねこ。
主な構成
１会社 もの凄いバカが来るから、覚悟しとけよと課長・大堀。どんな備えをしたら
いいのか、無暗に気が利く近藤。箱にもの凄いバカをいれて、花で飾って、誰それを
びっくりさせましょうか、とか。置いてきぼりの佐伯は使えないやつ、呼ばわり。
さて、もの凄いバカ・みのすけがやってきて…。
２ １９８５年 細川徹 中学三年生。深夜ＴＶで「サード（ATG 永島敏行主演）」
をやるんだと、友達みのすけは興奮気味。なぜと聞けば、オッパイぽろりが見られる
からとか。細川君、なぜか毎夜（なぜか毎晩サードを放送している。永島敏行＝池津
祥子、森下愛子＝佐伯 新）見過ごしてしまう。見かねたみのすけは、お勧めぽろり
シーンを書き出したリストを徹に渡す。性に目覚める徹。
３細川君の想い出。卒業式で第二ボタンを下さいと言ったら、代わりにオッパイをみせ
てくれといわれました。それほど好きではないので、その旨（むね）を伝えました。
ダジャレです。
４徹は埼玉のナンパスポット大宮駅前へ、みのすけと。あれ男じゃないか？、行って
みろよ（男）。「遠雷」の石田えりみたいにトマト食べてる女（池津）が。家まで
ついていってしまう。すると、下腹部が張り出した私に任せなさいおじさんが。
城は女、女は城と三国志にも書いてある、人生に必要なことは全て書いてある。
城を攻めましょう。でも、なんか自信あるんだかないんだかな、不可解なおじさん。
なんと家に火をつけてしまう。どうしよう。そこに暴力に愛の力で立ち向かう、
スキンシップ先生が登場。でも、なんも役に立たず、トマトを食べる女は全身火だるま。
５任せなさいおじさんの豆知識。
６ホテルの従業員仮眠所。三段ベットに近藤、池津、佐伯（天井との間に閉じこめられ
ている）。支配人が包丁をもってくる、これ？なんでもないよ（不気味）。ホテルを
盛り返すためのサービスのアイデアを募る。ちんこねたから離れられない池津、など
すっとこどっこいなものばかり。やっときたお客はもの凄いバカで。
７三段ベットに閉じこめられた佐伯。自力でなんとかできないので、助けを呼ぶ。伝書
鳩・大堀（だっけ）が来るが、鳩だから助けにならない。次に飼い主の新沼謙治が
やって来るが…。
８徹のファーストキスはサラミ味。目を開けて最初にあった人とつき合う、おばさん
でした。デートはお掃除。夜行性（完全暗転）の恋人との恐いつき合い。
９キアロスタミ（大堀）がハリウッド進出。主演ロバート・デニーロ（みのすけ）で
「友達のうちはどこ？」。やたら役造りをするデニーロ、そのままでいいと仕掛けては
素の反応を撮影するキアロスタミ。
１０映像 喉が潰れないと力説する矢沢永吉に、彼岸花（小津安二郎監督）の佐分利信
が疑問を投げかけるな、編集会話。
１１バンド（みのすけ、佐伯、池津）なぜかマッチ（近藤真彦）の曲を練習。ヴォーカ
ルにデビット・ボウイ登場（池田鉄洋）。バンドを長くやっている、腕が立つやつ
（大堀）を、佐伯はスカウトしてくる。が腕が長いだけ。おまけに演奏はドラムの
口まねだし。彼が鞄にいれて連れてきた妻（五月女ケイ子）は、自由にずっこけギャ
グを披露。場はだれきって収集つかず。
１２ 合コン。女性組、宝塚トップしてる衣装と態度の女がやってきて。王様ゲームを
やろうよ。はあ！バスチューユが墜ちましたか？。
１３ 合コン お前が女の趣味悪いよなと言われた細川。雨宿りをしていると男？女？
（池田鉄洋）。逝っちゃてるその言動に振り回される細川。
１４ 男・池津と女・佐伯？はベットに。女はおならで空を飛ぶ夢をみる。伊勢正三の
歌を大堀はたっぷりと歌う。２人のすごいさまにびっくりする徹。自分もはりきって
同棲するぞ。女・池田にお願い、大林が好きというのはダサイから内緒、ゴダールが
好きということになっているから。いつものように「気狂いピエロ」ごっこしよう
（見つかった、何が。永遠が。）をパロって、いろんなものをみつけるアドリブ会話
ＳＥＸをしようと本を見始める徹。あなたの思ったとおりにしてと女。あげくに初め
ての人はいやと嫌われ。なんとかしようと、北区のエマニエル夫人のもとを訪ねる徹
いろいろあって、旅に出る徹。
１５鳥が鳴く野外、甘栗を剥くみのすけ・元ホテル支配人。迷い込んだ徹、ヘンテコな
ことばかりを言う、元ホテル支配人に困り顔。
１６徹は南米へ。地元の人（佐伯）のおばか言動の数々。ばかばかしさに呆れ、突っ込
む徹。ジャングルへ、勘違いと思い込みから大混乱。遭難し、童貞のまま死ぬところ
を生還。生きる元気が湧きました。おならで飛ぶ女を見かけたりする。
［月間一覧］