つめきり 10とみっつめ公演「カーディゴン」
＠中野 ウエストエンドスタジオ（2003/10/10-13 7ステージ）
http://www.studio-life.com/westend/
全自由 前売2500円 当日2700円 13s前売当日共2500円
学生1500円
作・演出：三谷麻里子
照明：市ヶ谷昌典[ビースト] 音響：山下菜美子[OFFICE my on]
舞台美術：田中敏恵 衣装：いのくちあきこ 舞台監督：清沢伸也
チラシイラスト：marini＊monteany 宣伝美術：パチコ
制作：つめきりD/W、宮本晶子
出演：
足立道彦 ：才（ひよこの友人）、ウーハー君、ヘラ
太田真博 ：戸川（才らの友人。友人を信じたい人）
小田さやか：央子（才らの友人。返さない女）、ママ、女Ａ
吉田久代[ククルカン]：ひよこ
小原康二[アコカ]：ミツタカ（ひよこの恋人。役者）
笠木 泉：荻野エリ（ＰＭＳサイト主宰、主婦）、女優、女Ｃ
福永光宏：荻野タクト（エリの夫）、犬、朝倉、ホラ
相馬佐江子：柴田理科（敏文が気になる女性）、リスカ
中澤 功：敏文（ミツタカと同じ劇団役者）
瓜生和成[東京タンバリン]：はや（語り手）、演出家
戸田修輔：ハヤ（別の世界のはや）
田村友佳[ＫＡＫＵＴＡ]：はやの彼女、過食の女、制作女、女Ｂ
2003/10/13(月祝)晴 5:37-7:09PM(1'31) 後方より 客席満員(70人)
客層：20才代中心、学生か最近まで学生雰囲気。男女半々。
客入れ：パウチしたきれいな整理券配布。開場時で20人ほど。三々五々と集まりほぼ
満員。劇場通常の雛壇ベンチ。奥詰めとかお願いはなし、空席案内は随時行い。荷物
預かりは入口であり。折り込みパンフ。B5 3ページ。あいさつ、カーディゴンにつ
いて役者のイメージ図、配役、スタッフ、予定掲載。次回公演。来年1/30-2/1絵はが
きコンテストPPP6（逓信総合博物館3階展示場）内特別公演。
久々にみるねこ。上演1時間30分、オムニバスなスタイル？は変わらず。
舞台。くの字のパーティションを連ねたような家壁。上端からは影のような線が入り
背面から明かりをいれると自照する星形がいくつかあり。天井からイガイガのオブ
ジェが数個吊され。正面上手にドア、下手袖に開口２つ。
お話。無自覚に抜けているとこがある女性を思うけど、相手になんとも思われていな
い、いい人な男性。寡黙な恋人がいる女性は、恋愛感情を避けてる別の男性とも
親しみ、お話とＳＥＸしてる。冷淡な女性のその訳が気になり、アプローチする男性
ＰＭＳ：月経前症候郡のサイトを主宰する女性。生理前に不安定となり、思いもかけ
ぬ言葉を夫に浴びせてしまい、自己嫌悪に苛まれている。優しい言葉で慰める夫は、
ちょっとだけ面倒なと思っている。これらの物語を思い描いている男性はや、また
別の物語に登場する彼のもう１人のハヤが登場する、重構造仕立てで物語っていく。
女性視点での細やかなつくり。人間観察に長けた視点で、生きていく曖昧さになぜ何
と問いかけていく。とりわけ、男女間のグレーな部分を丁寧に描き出して、感心しち
ゃう。感の悪い野郎どもは考え及ばない、なんつうか暴き立て方で爽快にも感じる
ねこ。男女ともに欠点を抱えて、その点で対等な扱いをしてるのもいい感じ。
おばかな体のコント芝居や、着ぐるみの照れ隠し笑いで箸休め。それでも、熟考しま
したな、文章してる台詞や、生活感がないよな会話（少年少女性の現れ？）が苦手な
人はちとダメかも。ねこは、青春小説読んでるよな気分を感じつつ、楽しみ。ラスト
で悩める夫婦はおばかに救いを得たけれど、その後を思索した物語が見たいねこ。
役者。巧者と自然体。笠木さん。クールな女優さんな先入観がいささか崩れる、嬉し
い意外演技。賢くも不器用で正直な姿がいじましくて、好感ねこ。
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