＠丸の内 丸ビルホール(2005/10/2 1ステージ)
http://www.marubiru.jp/hc/
全自由 前日当日共1000円
照明：斉藤香、東原修 音響：矢野幸正吉塚永一 舞台監督：依田直之
主催：アート丸の内実行委員会 プロデュース：榎本了壱 企画運営：ＡＤＫ
審査員：
近藤良平[コンドルズ]、山口小夜子、小池博史[パパ・タラフマラ]
出演：下記
2005/10/2(日）晴 3:00?-7:11PM 中段下手より 客席満員（210人）
客層：20-30歳代中心に幅広く。女性過半数。友達、関係者多そう。
客入れ：2部から遅刻入場。キャラの割にロビー広め。場内ややエアコン強め。
空席のチェックと誘導は休憩時間ごと、まめにあり。折り込みパンフ。
A4 4ページ。出演者紹介中心。各賞の発表は未参加につき不明。
昨年より参加者が若返った印象のコンペ。4グループずつ休憩を挟んでプレゼン。
遅刻して2部より観劇。
パフォーマンスな3部、演劇取り込みな4部が印象。森下真樹。日常の言葉を詩的で
なく、音感やギャグとして活用。繰り返す手振りまじりにバカおかしさ、とほほさ
を添えて愛情を感じさせ。くどい予感もするけど、本公演がみたいねこ。
まことクラヴ。派手にダンスに日常取り込み、よくわからないやりとりも面白し。
初期型。ここもわからないけど、オバカもすかしてて堂々とやりっぱなし。そんな
厚顔ぶりとこっぱずかしげな小心が同居したヘンテコにふーん。栗原佑実子。
異形の存在感を醸す、インスタレーションなダンス。興味ふかし。
大賞 まことクラヴ「ニッポニア・ニッポン」
優秀賞 森下真樹「東京コシツ」
優秀賞 栗原佑実子「私の 夢の 中に 放たれた 詩」
優秀賞 M-laboratory「ジョニーは戦場へ行ったのか？」
近藤良平賞 白A「白A ライブパフォーマンス」
山口小夜子賞 Benny Moss「紅芋酢二人旅」
小池博史賞 KENTARO!!「井上君起きて、起きてってば！！ 」
大丸有エリアマネジメント協会賞 初期型「まだらなまだらインゲン豆が旅立つよ」
丸の内法人会賞 「ホナガヨウコ naino」
キヤノン賞 松島誠「ココロミノココロ in TOKYOCOMPE」
プログラム
・１部（ねこ未見）
白A 「白A ライブパフォーマンス」
演出：Cocoona 出演：Cocoona、荒井寿也、柳雄介、佐藤良介、阿部俊紀
丁美英（Cheong-Mi-Young）「門（耳の口）」
ホナガヨウコ「naino」
演出・構成：ホナガヨウコ 出演・音楽：naino(高山幸男、ホナガヨウコ）
映像：居村禎信
KENTARO!! 「井上君起きて、起きてってば！！」
振付・演出・出演：KENTARO!!
２部（ここから観劇）
・橘ちあ（Richal Dance Art Museum）「Table Time」
振付・演出：橘ちあ 出演：宇野明かり、片寄り宏志、中島加奈子 衣装：櫻井薫
テーブルデザイン・製作：三輪ノブヨシ
舞台。三人掛けの白いテーブル。
構成。ラグタイム。男女が机に座ったり、ユニゾンと時々とりどり。自転車で通り
抜けていった女性が加わって３人。椅子から机上にあがり、周囲にとっちらかして
広がり展開。
カジュアルな装いでボードヴィルとかありそうなユニゾンダンス。さらっとおしゃれ
、ちょこっと遊びな。前半の座りながらの場面がちと長め、単調に感じ。もっと
とっちらかしてたほうが好みねこ。
・守野風太「人」
振付・演出・出演：守野風太
舞台。素舞台。前方からの明かりで壁にシルエット。
構成。ダークなスーツ青年。和太鼓の音楽にのり、居合い抜き、剣技。後半、妄念
にとらわれたように崩れていく。
なんかあるのかと思っ鱈、剣術まんま。正攻法の動き、惑いとも、捻りなし、
なぜこのコンペに出場したのかしら？。舞台を降りたあとも、背中に袋入り刀を
背負って一心同体、うーん。
・Benny Moss「紅芋酢二人旅」 9分
振付・演出：垣内友香里 出演：垣内友香里、根岸由季
舞台。素舞台。
構成。上下タイツ、頭も覆ってへんな２人。電子音音楽。床で小さく日常仕草っぽ
いの。大きく動いて、周囲周り。一人が倒れて、感情の動きとか関係性。向き合い
、それぞれに動き。
ぶるぶると不思議な動き、わからないけどなにかしら繋がり。予測不能に、しても
しょうがないなと、単純楽しむねこ。
・浜口彩子「レモンボム -trio version-」 12分
構成・演出：浜口彩子 振付・出演：MILLA、楠美奈生、浜口彩子 音楽：堀越功
演出協力：中田顕史郎 照明協力：アニュータ
舞台。素舞台。机持ち込み。
構成。喪服の女性3人。ノイズ音の中、中央に並び立ち。大きく対角に走り、散ら
ばり。ゆったりと腰ふり、2人で一人をリフトしたりも。レモンをひもに連ねて
ぶん回したり、机や床において体を揺らしたり。
いろいろ構成してやりたがり。興味津々も繰り返し長め、後半やや興ざめ。流れが
わかるか、まるっきりわからないか、どっちかだとよかったかもねこ。
休憩18分
３部
・初期型「まだらなまだらインゲン豆が旅立つよ」 12分
振付・演出：カワムラアツノリ 出演：アゼチアヤカ、イシカワケンジロウ、
フカミアキヨ、カワムラアツノリ スタッフ：タカダユーナ
舞台。下手に花、両横に体操な横バー。
構成。パンキッシュつうかギャグ漫画なキャラ。薄い髪、白衣、首に水筒さげた
おじさん。赤いチャイナ服の女。ボンテージ女。マスク、水玉ボディスーツ
（だっけ）のパンク女。おじさんとチャイナ、ボンテージとパンクが組んだり
ほぐれたり。じたばたと見せ物よろしく怪しい動き。花の横バーの下にボンテージ
女は入って、水をぶっかけ。フラッシュダンス♪遊び。後ほど、おじさんが遊びを
引き継ぎ。
おバカダンス、へんてこキャラにおなかいっぱい。厚顔無恥なおじさんらに比べ、
ボンテージとパンクが格好に相反して、なんか不安げに腰が引けてるのに笑い。
・栗原佑実子「私の夢の中に放たれた詩」 10分
演出・肌家：栗原佑実子 振付・出演：銀谷巧巳 音楽：n uma
舞台。素舞台、中央にスポットで閉じた空間演出。
構成。背中に大きなこぶ、ボディスーツに渦巻き模様の異形。うずくまり、やがて
脱皮するように背中が割れ、「皮膚」なスーツの色を変える。音楽は、いやーぉ
とヴォイスパーカッション。
動くインスタレーションを鑑賞気分。取り分けて前半、「ダンサー」ではなく
「皮膚」が際だつ、ただならぬ有様にうむむ。念波を放つよな感情の伝わり方、
緊張の糸も保ち、終始惹きつけられたねこ。そいと、「皮膚」へのこだわりにも
興味ねこ。
・松島誠「ココロミノココロ in TOKYOCOMP」 10分
振付・演出・出演：松島誠
舞台。素舞台。客席を含めて照明で空間を造り。
構成。暗闇に赤のレーザー光がしばしうろうろ。舞台、矩形のスポットの部屋で
くねくね、時々エッジな動き。客電がはいり、「部屋拡大」。客席通路うろうろ。
また舞台に戻り、壁に背をあてて実感。ドアから退場。
空間拡大しても小心変わらずなココロを、即物的にわかりやすく構成演出。硬柔
兼ね備えた動きにふーん、もうちと純ダンス部分をみたかったねこ。
・はむつんサーブ「THE ANIMATION STYLE DANCE」 5分
振付・演出・音楽：小野寺理樹 出演：小野寺理樹、吉田悠紀
舞台。素舞台。
構成。赤いつなぎ、サングラス。ストリートダンス基調。コマ送りの人形ぶりで
2人ユニゾン歩行とか。
メカニカルにきっちり動き、短時間で強くプレゼン。定形以上の面白さがあんま
感じられず、印象薄いねこ。
休憩12分
４部
・PORT+PORTAIL「若きウェルテルの悩み」 10分
振付・演出：Kim Miya 出演：瑞木健太郎、Kim Miya
舞台。ハの字に白い壁。調度なし。
構成。ぼっさりいる若い男性、壁によりかかり文庫本を読んでいる若い女性。さり
げにしてるけど、いす座り(マイム)男性はそのまま崩れて床に延べ。やがて女性も
崩れて、しなやか緩やかに、バレエな動きをいれた動き。しだいに感情の行き交い
は表立たず、さらりと絡み。明かりはオレンジから白へ、音楽はデーリアスみたい
ヒーリング系のフルート管弦楽。
ゆるやかな繰り替しに時々意識が飛び。刺激レスの環境ＢＧＶみたい、風景みたい
に休憩タイムと眺めるねこ。
・森下真樹「東京コシツ」10分
振付・演出・出演：森下真樹
舞台。上手手前の床、小さく□にテーピング。
構成。内股でしばし動き、もじもじのそのわけは内股に挟んだシャンプー。その
成分やＱ１０とか美容サプリがアナウンス、その音感やらで振り付けて動き。
サンプリングするように繰り返したり、おかしみ醸し。「オレ」インサン(で自分
のことかいな?リアクション）の後、ブルーの服へ生着替え。最後は床のテーピン
グを自分で撤収、落とし物までくどくして退場。
日常サンプリングして踊るおかしみ。サプリやらへの関心、着替えが入ったりの
心情に女性らしさが滲み、とんまさにもかわいげあり。こんやり方だと、バリエー
ションさまざまと楽しめそう。単独公演がみてみたいねこ。
・まことクラヴ「ニッポニア・ニッポン」 10分
演出：遠田誠 振付・出演：江戸川卍丸、遠田誠、太田博久、斉藤栄治、長井江里奈
衣装：CLOCKWORKs
舞台。素舞台。
構成。スーツの男2人、いいよ〜とおごりレシートの取り合いぶり。緩い言葉に
反して、横にリフトしたりと激しい振り含み。その傍ら、ジャージにＮＯつけた人
たちが王、船長などと声かけて、これもまじぶりで絡み。やがて、おごりレシート
の二人も巻き込まれ、部長、なっちゃんを加えて四人。
チェルフィッチュとばかりに動きながらの日常やりとり。ジャージの彼らなど言動
はよくわからず、予測できす。そのくせ、感情の流れは明確にあって面白し。
単独公演がみてみたい（くどいかもしんないけど）ねこ。
・M-laboratory「ジョニーは戦場へ行ったのか？」 11分
振付・演出・構成：三浦宏之 出演：今津雅晴、兼盛雅幸、五木田光仁、斉藤栄治、
鈴木秀城、丸山武彦 美術：堀進太郎 音楽：Andy GILLIS
舞台。素舞台。
構成。白シャツにネクタイの野郎ども。割台詞のように、単語を発しながら、少人数
、総員のユニゾン、散会。ストリート系ダンスをまんまの顔をして、シュールに構成。
かなり激しめの動きととも、熱を込めて種々言葉を発し。単語や短い文章の羅列で
ほとんど意味不明。言葉と動きのずれが、くすくす笑いを誘い。今回位の時間は
よけれど、1時間なり公演は手札不足が懸念され。普段どんな内容の公演をしてる
のかしら。
［月間一覧］