＠新宿御苑前 サンモールスタジオ（2007/6/27-7/3 10ステージ）
http://www.sun-mallstudio.com/
全自由 前売2800円、当日3000円 眼鏡割引2500円（受付時に装着の人に限る）
脚本・演出：板垣雄亮
舞台監督：吉川悦子 美術設計：土岐研一 照明：松本大介（enjin-light)
照明操作：上田剛 音響：宮崎淳子 (有)サウンドウィーズ 衣装：森田陽平
映像：矢作康在 テーマ曲：千田学 宣伝美術：ハマナカサオリ
演出助手：竹内礼美 （殿様ランチ） 企画・制作：殿様ランチ
出演：
杉岡阿希子 ：瀬戸雪江（新人編集者）
宇井タカシ ：岸本（原稿待ちの編集者） [イキウメ]
佐藤玲子 ：倉科（原稿待ちの編集者）、冷奴（芸者）
平塚正信 ：堤下（原稿待ちの編集者）、瀬戸幸三（雪江の父）
南あゆ美 ：今川（原稿待ちの編集者）、見せ物小屋の不思議な女
藤堂敦 ：篠原（原稿待ちの編集者）、武芸の達人
小久保剛志 ：富樫（原稿待ちの編集者・抜け駆け得意）
板垣雄亮 ：吉永恭一郎（遅筆の人気作家）
菊川朝子 ：藤木（恭一郎のアシスタント） [Hula-Hooper]
久野まどか ：京子（恭一郎の側にいる女）、化け物屋敷経営
服部弘敏 ：小田原宗一郎（恭一郎の師匠）[IDENTITIEZ]
2007/7/1(日)晴 2:06-3:52PM(1'46)前方中央 客席超満員(70人)
客層：20-30歳代中心に幅広く。男性過半数？。
客入れ：階段途中にデザイン入った劇団幕？掲げ。当日券たぶんあり。眼鏡装着
割引の人結構。雛壇に椅子席6列、追加あり。折り込みチラシそれなり。パンフ
A5 3ページ。挨拶、スタッフ、配役、予定。次回公演11/22-27 新作＠サン
モールスタジオ。物販。バッジ50円 ライター100円。南あゆ美のプロマイド
100円。Ｔシャツ1800円。DVD2000円 いろいろとしゃれのめしている模様。
カーテンコール1回。
初見。4年前の作品を再演、過去作品のリメイクシリーズの一つとか。
舞台。焦げ茶板の間、正面左右に木製箱状ベンチ、前面にタイル飾り。壁との間に
廊下設定。三方の窓によしずで夏仕様。後方上段に作家書斎をすかし見せ。
お話。人気作家は遅筆先生と知られる編集者泣かせ、今日も何社も泊まり込み。
新人編集は常識から外れの勝手わからず、戸惑うばかり。とはいえただ待つばかり
でなく、作家の状況、よく変わる女性関係やら寸評、勘ぐり絶えず。逃げ出したが
る作家との駆け引きに気は抜けず。そんなこんなと、作家と小説世界、アシスタン
ト（性別不詳）の作家への恋情、新人編集者の父を巡る回想と回想中人物の物語
らが舞台には立ち現れ。
飽きさせず引き込まれる、よくできた会話劇。新人編集者らの追想が重層、過去と
現在、物語と現実世界を行き交い。シームレスでスムースな展開、緻密な脚本と
演出、できる役者とアンサンブルの良さで、思わず引き込まれる舞台となり。
作家と新人編集者の父の見えない確執と悔恨が終盤浮かび。作家の自死を伺わせる
ラストと冒頭の喪服姿が結びつき、痛ましくも郷愁。書けない作品、受け取れない
原稿、かなわない願いや恋情を巡り、叙情が立ち上り。軽妙な運びにほどよい湿り
具合を与えて○。まじめ顔なんに、唐突にずっこけ台詞を入れたり、アシスタントの
性別不詳解けずなど、遊びや悪戯心忘れず、愉快。次回公演が楽しみねこ。
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