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 殿様ランチ 「空気正常」

 @新宿御苑前 サンモールスタジオ(2008/7/11-20 16ステージ)
 http://www.sun-mallstudio.com/
 全自由 一般前売2800円 当日3000円 前半平日昼 前売・当日共2500円
 トリオチケット 14日以降3名7500円

 脚本・演出 板垣雄亮
 舞台監督:吉川悦子 美術:土岐研一 照明:松本大介(enjin-light)
 音響:宮崎淳子 (有)サウンドウィーズ OP楽曲:千田学 映像:矢作康在
 宣伝写真:向井宗敏 宣伝美術:服部弘敏 演出助手:小久保剛志
 企画・制作:TSL 主催:殿様ランチ 提携:サンモールスタジオ
 出演:
 小久保剛志:男1(3つの目を持つ男)
 平塚正信 :男2(軍手の男 ブログ炎上)
 服部弘敏 :男3(エータ 代々採掘を行う) *[IDENTITIEZ]
 藤堂敦  :男4(耳の形が違う男 客が来ない民宿経営)
 瀧川英次 :男5(保健省から来た男) *[七里ヶ浜オールスターズ]
 板垣雄亮 :男6(進藤牧師 カマリ、アマリの育ての親)

 柳さおり :女1(カマリ 犬に育てられる) *[劇団前方公演墳]
 杉岡阿希子:女2(カナリアを飼う女 長老 25歳から容姿変わらず)
 竹内礼美 :女3(保健省から来た女)
 南あゆ美 :女4(アマリ カマリの妹 ともに犬に育てられる)

 2008/7/20(日)晴 6:05-7:36PM(1'30)後方中央 客席ほぼ満員(45人)
 客層:20才代中心、お友達連れ多め、女性過半数。
 客入れ:整理番号なし?。ひな壇に椅子席4列、後1列追加。誘導特になし。客入れ
 音楽がピアノソナタ、ロビーの過去公演ビデオ音が騒がしく感じ。折り込みチラシ
 それなり、鉛筆付き。パンフ A6 オールカラー 3ページ。挨拶、スタッフ、
 顔写真と役柄注釈付きの配役。親切。次回公演。12月@同会場。
 物販。過去公演DVD。カーテンコール1回1分。

 舞台。闇に一面のグレー配色。中程、井戸がある島装置。下手の石壁装置と桟橋で
 繋がり。周囲は工事現場の資材置き場然、上手奥にカナリアを置く脚立。

 お話。採掘した石を唯一収入源とする寒村。先祖代々採掘権をもつ家の当主が行方
 不明。息子は採掘井戸に日参、憑かれたように父親の行方を捜している。有害ガスが
 でると噂される井戸、病み始める男を案じる周囲。実は父親の失踪には、石にまつわ
 る秘密と黒い欲望が絡んでいて。

 というミステリーは表立たず、無自覚に特殊な村人を描く群像劇。3つの目をもつ、
 ブログ炎上(内蔵は特殊)、不老不死、リアルねこ耳、など特殊(状況)人間ぞろい
 それが普通とさりげなく面白さ醸し。併せ、元犬少女が人間性を失う苦しみを描いて
 普通であることの重みも描き。純朴な特殊人間を騙す、腹黒な普通人間な役人を
 併せるのも同じ?。不遇の悲しさ、慈しみ合いを、丁寧な芝居と適度な笑いをまぶし
 て見せて、面白くみるねこ。でも、世界が広がらず、個々が置き去られた感あり。
 お客に与え、牽引するエンタメと趣を異にして、好き嫌い別れるかも。
 

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