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 竹中直人の匙かげん「三人の女」

 @下北沢 本多劇場(2008/12/13-28 20ステージ)
 http://www.honda-geki.com/honda.html
 全指定 6800円
  @大阪 シアタードラマシティ 1/6-7 3ステージ
  @仙台 仙台市青年文化センターシアターホール 1/10-11 3ステージ

 作:岡田利規 演出:竹中直人 音楽:栗コーダーカルテット
 演出補:矢沢幸治 照明:日高勝彦 音響:藤田赤目 衣裳:兼子潤子
 演出助手:伊達香苗 舞台監督:木村力 宣伝美術:坂本志保
 イラストレーション:サイトウユウスケ 企画:竹中直人 製作:中村文重
 (有)中村ステージプロダクション http://www.stage-mura.jp
 出演:
 竹中直人 :木下正幸(作家 別荘の主)
 中嶋朋子 :木下志乃(その妻 三人姉妹末っ子)

 佐藤直子 :北野香枝(長女)
 荻野目慶子:北野雛 (次女)
 矢沢幸治 :柳陽二 (雛の元夫)
 井口 昇 :赤松  (正体不明)

 2008/12/23(祝火)晴 7:05-8:39PM(1'33)中段上手 客席5割(180人)
 客層:20-30才代と中年層。男女半々。
 客入れ:後方中心に空席多数。折り込みチラシそれなり。パンフなし。物販。パンフ
 B5 48ページ 1500円。Tシャツ3500円 トートバック1500円。セット割引あり。
 カーテンコール1回1分。
 
 チェルフィッチュ・岡田利規の本を竹中直人が演出、個性的な役者陣での上演。
 舞台。白亜の巨大リビング。白壁に囲まれた2階吹き抜けなたっぷり空間。手前に
 果物やワインをのせたローテーブル、周りにソファと椅子、上手ロッキングチェア
 後方上手。高く、戸外梢を覗かせる窓。カーテンはなぜかだらだらと床を這い。
 左手に滝のように高く、カラフルな簾、これも床を這い。壁に巨大なスピーカー?
 な○穴。手前に抽象画が左右対称。下手に上階での手すりのない階段。

 お話。作家の別荘。作家夫婦、妻の姉妹のそれぞれの苦悩。厚顔無恥の居候男は
 横やりに詮索、言葉の暴力で切り込んでいく。

 通わないモノローグ会話、消化できない小理屈の言い立てが止まらない、しゃちこ
 ほこばった不条理劇。言葉を追っていくと頭パンパン、ついに自己完結か立ち消え
 て置いてきぼりの繰り返し。観劇が日常のファンにも、どうをどうみたらいいのか
 な難物。そんな状況に、役者達は奮闘。竹中、中嶋、荻野目を中心、脚本とがぶり
 よつの有様を興味深々とみるねこ。美術に非日常な美しさあり。終盤の静謐な雨の
 場面とか、不思議で素敵。

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