＠下北沢 本多劇場(2006/12/7-24 20ステージ)
http://www.honda-geki.com/honda.html
全指定 前売6300円 当日6800円
＠静岡 グランシップ中ホール 12/28 1ステージ
＠大阪 シアタードラマシティ 1/7-8 3ステージ
作：倉本美津留 演出：竹中直人
美術：エドツワキ 照明：日高勝彦 音響：藤田赤目 衣装：兼子潤子
音楽：栗コーダーカルテット 映像：藤本康生 演出助手：若月理代
舞台監督：青木義博 宣伝美術：デザイン坂本志保 題字 安斎肇
企画：竹中直人 制作：中村文重（有）中村ステージプロダクションほか
公式HP http://www.stage-mura.jp/
出演：
竹中直人 ：兄（竹中ナオヒト）
井川遥 ：長女（鹿凱渡留為江 しかがいとるしえ）
金子さやか：三女（鹿凱渡辺莉江 しかがいとぺりえ）
坂本美雨 ：次女（鹿凱渡美渦江 しかがいとみかえ）
後藤果萌 ：天使
井口昇 ：船長（瓶儒河原金太郎 びんじゅがわらきんたろう）
三上市朗[劇団M.O.P.]（山本浩司代役）：冒険家（庵野城野生 あんのじょうやせい）
矢沢幸治 ：老人（壇野浦峰市 だんのうらみねいち）
田口浩正 ：弟（竹中コレヒト）
高橋ひとみ：乳母（トメ）
2006/12/15(金)曇 7:05-9:37PM(75/休15/60)中段上手 客席ほぼ満員(350人)
客層：20-30歳代最多、後おじさん。女性7割。
客入れ：ロビーは花のトンネル。当日券あり、補助椅子は前後10席程度とまだ余裕
折り込みチラシ厚め、折り込みパンフなし。不要チラシ置き場あり、他も見習って
ほしいねこ。物販。パンフ(A4変形鞄体裁 40ページ 1500円)挨拶、役者紹介、
漫画ほか。カーテンコール1回1分。
竹中直人のやりたいこと企画。船旅、切ないフィッシュマンズの曲、Ｈな感じの
女優などから想を得たらしい今回。
舞台。ポップな子供部屋のよう。黄色の曲線を描く壁、海と水平線が覗く○窓、
ドアから船上デッキ、壁からカジキマグロ？で船室知られ。ソファも黄色、ほか
青のテーブルと赤い椅子。上手奧に作り置きの棚、人物画、ダーツ。下手にオルガン
ジャングルジムら遊び道具。
お話。行き先知らぬ船旅を続ける男達。下船場所は自ずと知られるというが、今は
すげえ退屈。しょうもな遊びを続ける日々。ある嵐の夜に難破船と接近、救出した
のは不可思議な美女達。悲しい定めやら親身に聞くが、みんな嘘ぴょーん。
なんだよ一体、でも美人だし、小悪魔ってことでいいか。甘い心も長くは続かず、
天国と地獄を味わい、そして…。
奇天烈と正統、馬鹿と詩情 竹中直人の二面性。前作ダンプカーは前者全開で呆れ
させ、今回はコンビランチに（趣味があえば）二度楽しめ。黄色の美術、過剰な
ふざけぶりと通常日本人には嫌気の冒頭〜小悪魔な女性のせいでスクリューボール
・コメディな前半。詩的な場面をフラッシュし、しだい自分回帰、女性への思慕を
巡る切ない物語となる後半。「楽しいですね！、吐いてきます、（ため息）」な
船長役・井口さん台詞によく現れ（ちがうか？）。
月夜の船、途上の旅、天使との巡り会い、切なく暖かい歌らビジュアルが連なり。
映画な絵柄もまた竹中演出の魅力と思うねこ。もひとつは、あの女優にこんな演技な
意外性ある面白さ。菩薩と阿修羅を行き来する井川さん。なにより客席の人気は、
矛盾当然のとんでも強弁ぶりで圧倒の高橋さん。ふっきれた女優ぶりに惚れました
ねこ。
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