＠荻窪 割烹旅館 西郊（せいこう）(2009/12/17-20 6ステージ)
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全自由3000円
原作：泉鏡花 企画:鳥ちゃん劇場 出演:鳥山昌克[唐組]
2009/12/17(木)晴 8:02-9:17PM(1'14)最前列 客席8割(60人)
客層：中高年中心、学生含めて幅広く。女性過半数。唐先生の姿もあり。
客入れ：荻窪の住宅街にある純和風旅館？、下宿？。下足を各自袋に入れ、スリッパ
履いて、受付。通常民家並なのでちと混雑。開演定時19分前開場。鳥山さんが
整理番号順に呼び出し、大広間に誘導。男子トイレが会場手前、女性トイレは
玄関側。畳座敷に座蒲団7列、最後尾に椅子若干。暖房を切るので後半結構
寒くなり、留意方。折り込みチラシ、パンフなし。ＤＭほしい人は住所と氏名を
名簿書き。 カーテンコール 長く拍手続くも1回のみ1分。
唐組の重鎮、鳥山昌克の語り芸再演。昭和初期のレトロな旅館、その大広間を借りて
キャッチーな怪談話。原作の「桔梗の間」と同じ名だったという、因縁じみた余話も
つき。会場入口から黒い外套を着込んだ鳥山さんがご案内。
会場舞台。畳敷きの広間、縁側から望む窓には修復不能な貴重品と掲示のレトロ。
その一端、畳の上に毛皮を敷いた箱、後ろに高台。上手に鏡（ハーフミラーで透ける
趣向）、下手縁側前に手洗い場。天井にはざっくりと棒を巡らし、裸電球を吊し。
お話。木曽路の宿で出逢った女幽霊の体験、その因縁話。
語り口快調、おかしみと凄みの案配よし。そんな人がそんな風にいたような風情で
登場人物を語りわけ。総じてコミカルで終始面白く聞け、時折凄みのある声や沈黙、
表情にぞくりとスパイシー。サービスか、劇中ブギウギで踊りはじめ。透ける鏡台、
独りでに流れる手洗ら小道具、灯りを消せば中庭が暗くみえるロケーションなど、
演出も効果十分。ゾクゾクとさせて、ぱっと捌けるラストの幕切れもよし。
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