＠赤坂見附 赤坂RED THEATER(2009/12/9-24 18ステージ)
http://www.red-theater.net/
全指定 前売当日とも4500円
作・演出：中島淳彦 美術：田中敏恵 照明：コンノエミコ 音響：井出比呂之
衣裳：渡辺まり 演出助手：柴田みゆき 舞台監督：松下清永
出演：
青山勝 ：阿部修
あめくみちこ[東京ヴォードヴィルショー]：阿部の妻・京子
津村知与支[モダンスイマーズ]：阿部の元弟子・島原
４４北川[44 Produce Unit]：阿部の会社経理・近藤
大西多摩恵：アパートの管理人・児島
土屋裕一[*pnish*]：アパートの住人・山田一朗
かんのひとみ：アパートの住人・お島
福島勝美 ：小島の夫
六角精児：阿部の腹違いの兄弟・健太
斎藤ナツ子[空間ゼリー]：健太の恋人・ケメコ
2009/12/23(水祝)晴 2:06-4:11PM(2'04)前方下手 客席超満員(180人)
客層：20-30才代中心、大人よりに幅広く。女性過半数。
客入れ：Ｂ列最前、通路後方に当日券ミニ椅子。折り込みチラシそれなり。パンフ
A4 3ページ。挨拶、写真付き役者プロフィール、予定。物販なし。
カーテンコール1回1分。
人気作家・中島淳彦、5年ぶり新作。
舞台。斜におかれた四畳半と周辺廊下のワイヤーフレーム。下手から階下玄関へ
繋がる設定。
お話。うらぶれた田舎町。月2万のぼろい下宿に短気逗留の男は、売れない作詞家。
借金に追われて一時避難の模様。得体の知れない管理人夫婦、徘徊する居候の老婆、
ゴルフ命の通称「猿」男など住人は怪しいものばかり。華やかな東京五輪開発の犠牲
になったとか、やるせない事情を抱えている。作詞家が戸惑うところ訪ねてきたのは
、腹違いの男と恋人、ついで妻。やたら親交を保ちたがる義弟は煙たく、妻は弟子と
浮気と、なんだかなあ。さらに事務所社長を射した経理が逃げてきて、悪いのは全て
作詞家だという、以下同文。
世知辛い、昭和枯れススキムード全編。高度成長期の影で傷を受け、置いてきぼりを
くらい、心を病んだものばかり。ドンキホーテな作詞家の妄想、戦後日本→五輪シン
ボル→風車な敵と重ね、現実と交錯する仕掛けはあれど、うーんテーマを昇華仕切れ
ず、生煮え。ダークな味わいに戸惑ってしまうねこ。手練の役者工夫で個々に面白く
みせてるけど。リハビリ？で、お得意の哀しいほど晴れ渡った日南舞台作品を書いて
くれないかしらん。
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