＠下北沢 小劇場「楽園」(2010/5/2-11 13ステージ)
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全指定 前売・当日共 3300円 ペアチケット6000円
脚本・演出：高羽彩 舞台監督：藤田有紀彦 照明：吉村愛子 照明操作：保坂真矢
音響：角張正雄 衣裳：車杏里 衣裳協カ：よちこ
フライヤーデザイン：サノアヤコ 運営：安田裕美、たけいけいこ
制作統括：赤沼かがみ(G-up) 企画・製作：タカハ劇団
出演：
内田亜希子 ：町田頼子 （居酒屋よりちゃん看板娘）
瓜生和成＊ ：峰岸竜太 （弔問する友人 兄と呼ばれる) ＊[東京タンバリン]
町田水城＊ ：鵜飼歳三 （同上 筑波で研究員） ＊[はえぎわ]
大佐藤崇 ：西原陽光 （同上）
石澤美和 ：三笠三智子（同上 主婦）
異儀田夏葉＊：吉岡公子 （同上 OL) ＊[ヨシロォの夏は夢叶え冒険団]
高野ゆらこ＊：高橋美芽生（同上 ライター)＊[毛皮族]
笹野鈴々音 ：権田勝 （同上）
古木知彦 ：四方田晴海（教団に残った男)
高羽彩(声の出演）：ラジオDJ
2010/5/10(月)曇 7:36-8:59PM(1'22)右手最前列 客席満員(90人)
客層：20-30才代中心、女性過半数、単独客中心。
客入れ：当日券、間際でも大丈夫そう。左右ひな壇に椅子6，7列。前方のが見易く、
場を共有するお楽しみあり。客入れ中、内田さん店内常駐(板付き）。生煙草使用の
断りあり。右手は大丈夫、テーブルに近い左手は漂ってくるのかしらん。
折り込みチラシ少々。パンフ B5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ。次回公演。2011年
上期「帰還の虹」。物販なし？。カーテンコール1回1分。終演後、居残りたい気に
させる居酒屋装置開放。
演劇ファンの評価が高い、高羽彩、久々の新作公演。
舞台。まんま地下居酒屋。うっかり注文しそうになるリアル装置、は劇場空間に
すっかり馴染み。入口は劇場と同じ。中央と壁際にテーブル。客が帰った直後なのか
グラスと皿がおかれ。下手に厨房へののれん。「呑んだらのれん」の文句に笑い。
野球チームの写真とかご近所馴染み。角に焼酎のキープ棚。つまみとお酒の品書き
あれこれ。ごはんセット250円 レタスチャーハン630円 と呑みも食べもサポート。
馬刺し650円や生しらすがあるのに、大将の本気を感じさせ。ライトはオレンジ傘、
カラオケに携帯DAMと小さなミラーボール、劇場の柱上にＴＶ、昔からのピンク電話。
お話。友人の通夜、久々に地元に帰った友人達はつるんで居酒屋。実は彼ら、子供
時代をカルト教団で過ごした通し。とある事件をきっかけに教団を抜けたのだ。
自殺した男性は皆の人気者で、その後帰郷していた。自殺の理由は洋として知られ
ない。旧交を温めている間、カルト教団に残っていた仲間がやってくる。気のいい
1人が声を掛けたのだが、これが騒動を生むこととなって。
そんな処にそんな人達がいる、見事な造り込み。教団という特異な設定も、今とあの
頃を巡る悲喜こもごもは普遍に共感でき。甘く残酷な郷愁に心揺すぶられ、切実も
滑稽な人間模様に笑いを誘わされるねこ。これだけで上等の喜劇なのに、ホンモノが
興を添え。調理の音、出来たての旨そうな料理の薫り、それを旨そうに食べる
役者達。なんてお腹が鳴るほどに心地良い舞台かと、シャッポを脱ぐねこ。
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