劇団どくんご公演 A Vital Sign -ただちに犬-

　劇団どくんご公演第25番「A Vital Sign -ただちに犬-」

　＠三鷹　井の頭公園西園ジブリ美術館裏(2011/6/16-20 5ステージ)
　前売・予約 3000円　当日 3300円　中高校生 1500円　小学生以下お気持ち

　構成・演出：どいの　美術・衣裳・人形：uka　大道具：健太　写真：こうへい
　制作：黄色い複素平面社　時折旬　プラスマイナスゼロ
　出演：
　空葉景朗、暗悪健太、五月うか、２Ｂ、まほ、ワタナベヨヲコ

　2011/6/17(金)曇　7:32-9:21PM(1'47）最前列中央　客席ほぼ満員(70人)
　客層：未就学児童～おじいちゃん、単独からグループ、家族連れまで。
　客入れ：ジブリ美術館の裏手原っぱ。ベンチとテーブルあり。トイレは途中のテニス
　コート脇。いつものように受付開場同時。ベンチ6列、ウレタンマット敷き。中央が
　見やすいと誘導。パンフなし、アンケートは下敷きつき。「お店」開店。
　五月さんとヨヲコさんがお喋りしながら店番。手拭い1000円、マグネット300円、
　ポストカード150円。すごろく、新人形あり。カーテンコール1回2分。

　全国をテントで旅公演する、珍しい小劇場劇団。「ただちに犬」シリーズ第三弾。
　
　場所と会場。ジブリ美術館裏、唐組など多くの劇団が野外テントをはる原っぱ。
　意外とこんもりとした森となっており、劇中野外場面では借景に取り込み。
　テント天井は遊技やら、お菓子袋やらで飾られ。周囲の幕を次第取り去り、外に
　向かって透明になる演出は今回も継承。

　構成。バンド演奏。「ワンタン」(白犬ね）を相手にしての対話、2人芝居。
　全員探偵・全員容疑者の推理劇。演技対決四番？勝負。小さい上の小芝居。ダンス。
　とかあれこれバラエティ。

　わくわくと面白い、読み出すと止まらない短編小説集にめくるめき。台詞の文意を
　追うことこそナンセンス、な不明言葉揃い。なるも、なればこそ音楽のように
　役者芝居のリズムとメロディーが愉快でここちよく。テント芝居ならではの一体感、
　野外の開放感、そして夜会の秘めやかさも相乗。「演劇」「劇場」そして「浮世」に
　囚われない自由さが素敵で面白いねこ。今回、推理劇ら繰り返しを減らし、より
　シーンをカラフルとして飽きさせず。外の演出が減ったのは残念だけど、ワンタン
　絡みの演出で驚かせてくれたりして、ご満足たいねこ。今年も何カ所か観に行きたし。

　役者芝居はいつものと、予想外のダブルバインド。五月さんの全身みなぎる感は流石
　人気の人魚姫あり。健太さんの卑怯な可愛さは困ったもの。