＠小竹向原 アトリエ春風舎(2012/4/3-8 10ステージ)
全自由(整理券なし) 前売2500円 当日3000円 学生1500円 プレビュー500円引き
＠アトリエ春風舎 3/14-18 7ステージ
＠新潟 新潟りゅーとぴあ主劇場 3/20 1ステージ
＠仙台 せんだい演劇工房10-BOX box-4 3/24-25 3ステージ
＠京都 アトリエ劇研 3/27 1ステージ
＠大阪 in→dependent theatre 1st 3/28 1ステージ
＠広島 広島レイノホール 3/31 1ステージ
作・演出：谷賢一[DULL-COLORED POP] 演出助手：元田暁子[DULL-COLORED POP]
照明：松本大介 美術協力：土岐研一 宣伝美術：山下浩介
宣伝写真：堀奈津美[*rism/DULL-COLORED POP] 制作：鮫島あゆ＆グラマラスキャッツ
出演：
大原研二 ：母・よし子
塚越健一 ：父・ゆき男
東谷英入 ：息子・けん太
若林えり ：娘・とも美
佐野功(客演)：お手伝い・高梨
堀奈津美 ：けん太の妻・まち子
百花亜希 ：黒っぽい方
なかむら凛：茶っぽい方
あなた ：観客
2012/4/4(水)晴 7:31-9:14PM(1'43)前方中央 客席満席(50人)
客層：20-30歳代で前半中心、女性過半数。
客入れ：30分前受付・開場。地上入口へはアナウンスにこないので開いてる門から
各自めいめい。開場時10数人。ベンチ2、椅子5列、補助椅子も出して目一杯。
舞台上で猫カフェ開催、ドリンク券配布。役者猫とこたつで歓談でき。混ざりたく
ない人には係員がお茶をもってきてくれ。物販。上演台本 500円？。
カーテンコール1回。
全国ツアー東京帰還公演、都市劇場観客ごとの個性いろいろだったと当日パンフに
あり。
舞台。ピンクのダイニングテーブルと椅子。団欒家族の象徴。
お話。惜しみなく愛を注ぐ母親に、取り込まれまいと離れていった父親と子供。
よかれと思ったのに空回り、どんどん孤独になっていく母親には侍女のような
物言う猫2匹だけが味方、で分身。
押し付け愛って、怖い困る滑稽とあれこれ。親子の不器用な愛情押し問答を一見
コメディタッチで描きながら、ヘビーに問題提示。感情に走らず、偏らずの冷静な
視点としっかりした劇作はさすが。かわいいねこキャラで和らげたり賑わしたり、
後半は分身で孤を際立たせたり。真正面はきちんとしつつ、そんな工夫が案配
良くて効いて○。まあしかし、相手を封じ殺す詞を吐いた口で、愛の言葉を注ぐ
母親には殺意をもったねこ。
役者。母親役に男優、母なるものから女をフィルタ、また怪物として凄みもみせ。
大原研二の刻むような熱演が印象に残るねこ。
アフタートーク 9:20-9:53PM(33) 30人ほど居残り
古川貴義[箱庭円舞曲]、谷賢一
以下覚書をさらっと。
古川 （親子関係に）心臓を掴まれる感じ。遺言状の場面で泣かなくてよかった。
谷君の作品があれで終わるわけがないと思ってた。
谷 劇場で泣いておられる方がいる回もあって、ごめんなさいの時もある。
あの場面で終わっていいかもと。
古川 中盤で母親に嫌悪感をもった。同情？と嫌悪とどちらの視点でみたらいいか
迷う。
谷 観客によって別れる。母を壊したい(柴幸男)。自分は可哀想。演出家も
煙たがれるから。
古川 休みの日に電話はしたくない相手かも。
谷 母親は良かれと思って空回りする、共感できる。
古川 みんなそうして生きている。大人になると本音の出し方が巧くなるが、
せめぎ合ってるかんじ。
谷 言葉の重さ、言葉はいい加減､信じていない。でも私たちは言葉を使うほか
なにもできない。
谷（今回の発端は）オヤジが死にそう。手術は巧くすんだが、禁じられている
煙草をすぱすぱ吸っている、これは死ぬなと思った話し。母親は舞台とは全然
違う。舞台の母親は母の要素を集めているが、個性的ではない。
古川 母、丸出しだったと思い出話。
谷 夜中に何故かきんぴらをつくって持ってくる。トンチンカンな愛情を注ぐ。
古川 母親でなければいけないという意識が強い。
谷 無償の愛の原動力が不明。
古川 家族の話、太ってぶーヤンと呼ばれるが可愛いという。見た目とか関係ない。
谷 女性を理解したくて、生理を体験したいといっていた話し。理解できない他者
で最大なのが母親。生活はツーカーなのに、判らないという怖さがある。
今回引いた視点で考えた。取材視点で地震が起こったりすると、母親に心配だと
電話して、あれこれ芝居をつくるために実験した。
谷（ツアーでの反応の違い）食いつき、みる姿勢、感想が違う。開演前のお茶会。
京都と大阪はほぼ全員がお茶を飲みにきた。舞台の方がお客が多くて、廻りを
囲んだりして。
谷 大阪では一泊1100円、一ヶ月で1万円台の宿に泊まっていた。その位で滞在
できるなら、ワークインレジデンスができるなと。
古川 東京から演劇人が離れて地方へ移っている。東京で若手が公演を打てない
状況になったらどうなるのか。クリエイターが東京を離れて、リージョンで活動
する。
谷 演劇や絵画とか生でしか見られないもの以外は、文化に格差はない。
古川 東京は沢山の演劇が観られる、短い期間で公演を行って、次となるが、消費
される感じがする。
質問コーナー
Q1 古川 から Ｔシャツ衣裳が凄い
ラルクのＴシャツ（一面顔写真が裏表）がひどいけど、舞台に使ってみた話し。
Q2 キャスティング
劇団員だけなので当て書き。観たことのない役柄も当ててみた。
Q3 広島の印象
上品、町がキレイ、人がいい。電車で宮島のいったことないと言っていたら、
一編いってみてと隣のおばさんが話しかけて驚いた。それで広島がすっかり好きに
なった。
Q4 客先の母親への挙手アンケート
谷派（可哀想）10人ほど。古川派（殺したい）20人ほど。
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