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 NIPPON 文学シリーズ第3弾 KAAT神奈川芸術劇場×地点 共同制作作品
 地点「トカトントンと」

 @日本大通り KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ(2013/3/15-19,24 6ステージ)
 http://www.kaat.jp/pf/
 全自由(整理番号付き) 一般3500円 2演目セット券6000円 U24 1750円
 高校生以下1000円 シルバー割引3000円 プレビュー 一般2000円 U24 1000円

 原作:太宰治 演出・構成:三浦基 美術:山本理顕(建築家) 照明:大石真一郎
 音響:徳久礼子 衣裳:堂本教子(KYOKO88%) 舞台監督:山口英峰
 プロダクション・マネージャー:山本園子 技術監督:堀内真人
 宣伝美術・WEB:松本久木(MATSUMOTOKOBO Ltd.) 制作:伊藤文一、田嶋結菜
 広報:熊井一記 営業:中里也寸志
 主催:KAAT神奈川芸術劇場(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)
 平成24年度文化庁優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業
 助成:EU・ジャパンフェスト日本委員会
 出演:
 安部聡子
 石田大
 窪田史恵
 河野早紀
 小林洋平
 庸雅

 2013/03/16(土)晴 7:32-9:05PM(1'32)中段上手 客席6割(80人)
 客層:20-30才代と中年層。男性過半数。
 客入れ:ゆるひな壇に7列。サイドに空席。手前に壁がある装置なので、後方のが
 よさそう。折り込みチラシそれなり、いつもの袋入り。パンフ A5 3ページ。
 演出から作品について。物販。公演関係はなし。カーテンコール1回1分。

 昨年2月初演。太宰治の短編「トカトントン」をベース、「斜陽」のテキストも
 使ってるのかしらん。
 舞台。全面に衝立、中は手前が高い逆八百屋舞台。近寄るにつれ役者が立ち現れる
 趣向。背景は小ミラー(万単位)一面壁。風で煽られるとめくるめきばかりに渦巻き。

 お話。トカトントンと金槌の音がすると、とたんに白けてしまう、みんな嘘に思えて
 しまう。これはなにかと太宰の読者が手紙を送ってくるという原作。冒頭に玉音放送
 と憲法条文朗読、戦後民主主義と天皇の存在感を置いて始まり。

 演技も含めてビジュアル圧倒のパフォーマンス、唖然呆然と面白いねこ。なにがなん
 だか、破滅的。象徴としての天皇の存在感を置き、太宰テキストを逐一嘘ですと笑う
 ことで虚無感を醸すけど、それさえ金槌を打つ爆音で壊してしまう、とどめを打つ。
 困惑混乱させられるけど、目眩く壁装置、サンプリング発話パフォーマンスの圧倒的
 な面白さを前に、下手な勘ぐりなどどうでも良くなるねこ。初演の「駆込ミ訴え」も
 楽しみなり。

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