＠下北沢 ザ・スズナリ(2013/9/4-8 ステージ)
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全指定 前売3500円 当日3800円 25歳以下割引 2500円
作：スエヒロケイスケ 演出：寺十吾
照明:阿部康子 音響:岩野直人(ステージオフィス) 舞台監督：金安凌平
舞台美術：小林奈月 映像：原田裕司 宣伝写真：久家靖秀 宣伝美術：飯塚文子
演出助手：松本ゆい 演出助手捕：まどか園太夫 スチール撮影：大塚敬太
制作：J-Stage Navi tsumazuki no ishi
出演：
日暮玩具：シンタロー(ガソリンスタンド「アストロ石油」の店長)
加地竜也：ユージロー（店主の弟）
佐藤健 ：ヤスオ（土地の青年 店主の友人）
釈八子 ：ムネオ（スタンドに立ち寄る客）
松原正隆：コーイチ（ムネオの部下）
宇鉄菊三：ユキオ（アルバイト情報誌「an」を買いに来る男）
中村榮美子［少年王者舘］：マキコ（店主の妻）
加藤亜依：チカゲ（いつもスタンドにコーラを飲みに来る常連）
大高洋子：タカコ（チカゲの友人）
猫田直 ：キヨミ（「an」の薪刊を配達に来る業者パートさん）
佐藤華子：アイコ（ヤスオの彼女）
中野麻衣：セイコ（とあるビルに入っている会社のしがない事務員）
寺十吾 ：アクセル（ライダーズ）
保倉大朔：クラッチ（ライダーズ）
おくむらたかし：ギアチェン（ライダーズ）
祁答院雄貴［アクトレインクラブ］：ブレーキ（ライダーズ）
2013/09/07(土)曇 2:05-4:23PM(2'16)中段下手 客席ほぼ満員(110人)
客層：男子7，8割。摂生に努めてほしい人3割。
客入れ：ベンチ1、パイプ椅子10列の通常。縦通路設置。折り込みチラシ極厚。
厚いけど持ち帰って下さいと声かけて渡し。パンフ A4 二つ折り。長い挨拶、
丁寧な配役、スタッフ。次回公演。来年9/4-7 亜心の華＠スズナリ。
物販未確認。 カーテンコール1回2分。アフタートーク出演者の紹介を長めに。
2002年初演作、劇団初の再演。ねこ未見。ツマヅキの座付書き下ろし2本目だった
とか。
舞台。廃墟なガソリンスタンド店内。正面窓前にレジカウンター。下手に瓶コーラの
自販機。上手にソファと板を打ち付けた窓。入口は上手隅。中央上手よりにマン
ホール、下手よりにでかい箱が起立。
お話。地方都市、外れの寂れたGS。営む中年兄弟と経営感覚の無い彼らを冷ややかに
みる兄嫁。なぜかコーラを飲み来るだけの女。さまざまは客が現れるが給油にくる
わけでなく、かといって給油しようにも致命的制約があってできない始末。
人も物も通わない、めくるめくディスコミュニケーション悲喜劇。
パンキッシュに溢れる奇想に呆気を取られ、折々の人間味豊かな抒情に胸を突かれ。
この作家らしいドライな笑いをまぶした残酷劇を飽きることなく、堪能するねこ。
夢が夢を見る、それがええ加減だったりする不条理劇の体。わかりやすいわかり
にくさで虚を突かれても、不明になることはなし。物語を追うことより、登場人物
のありさまを見た方が○と思うねこ。曲者役者達が好演。とりわけ、加地さんの唯一
無二の演技は見もの。
アフタートーク 4:29-4:48PM(19)4割居残り
中村暢明(JACROW)、高木登(鵺的）、日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)、
スエヒロケイスケ 司会 寺十吾
寺十（つながり）JACROWには客演。鵺的は演出(昆虫系)、劇団チョコレートケーキは
客演。劇団名のイメージと違い硬派な世界が魅力。どこも作品が暗くて、痛い。にも
係わらず、人間味や哀愁をあるのが共通項。
中村(感想）飽きない、色々考えながら。死んでいるのか生きているのか、時間軸は
ぼけ老人の夢なのかとか。脳みそが疲れた。冒頭とかいい年のおっさん達が
わーわーしてて勘当した。会話にならないアイコのシーンは泣いた。
高木 最後にオチがついていた。いつもわからないけど、昔は説明していたのかなと
スエヒロ 今の方が説明している。あの頃は付け加えで説明して。戯曲を読み返した
が、大丈夫かと思うくらい奔放。
高木 スエヒロさんの作品が実は不条理じゃないとよくわかった。
日澤 再演で書き直したのですが？（スエヒロ 若干加筆しただけ）古さを感じない
良い意味で現実味がない、みんないいバランス。最後に登場人物の今後を色々
考えてしまった。
寺十 風景をコラージュしてぼかし気味。初演よりわかりやすくしている。感想が
わかる、わからないに別れる。わかるという人はやりたいことがわかるといい、
わからない人は物語がわからないという。やりたいことをわかってもらった方が
いいし、演出はそれを意識している。生きている死んでいるかどうかは、置いて
おきたい。
中村 「死のファンタジーに興味あり」とパンフに書いてあったがそうかなと。
寺十 最近の作品の原点。初演は目白のアイピット。半分の会場に同じ装置を詰め
込んだ。ホースがとっても短かった。
スエヒロ 2本目でファンタジーより。その後にリアルになって、またファンタジー
がやりたいと思って。初期を見直したいと考えて再演した。リアルとファンタジー
とどっちが好きかは考えちゃう。
高木 半々かな。気分次第、書いているとそうなる。
スエヒロ ファンタジーをやると受け入れられないかなと。リアルの方が評判が
いいかなと。
高木(10年前の自分の作品からみて今は）変わらないけど、自分は大人になったなと。
日澤 4年位なので溯った感じはしない。再演は客観的にいいものを拾う感じがする。
寺十 再演でもっとやっていいことと、やらなくてもいいことがハッキリした。
これで次に行こうかなと。
質問コーナー 客席からはなし。コーラの中身について。本物とコーヒーを人により
使い分けている。ゲップは録音です。 各自告知しておしまい。
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