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 劇団チョコレートケーキ第22回公演「起て、飢えたる者よ」

 @新宿三丁目 サンモールスタジオ(2013/09/19-23 9ステージ)
 http://www.sun-mallstudio.com/
 全自由 前売3000円 学生2500円(高校生は1500円)初日割2500円 当日3500円

 脚本:古川健 演出:日澤雄介 舞台美術:鎌田朋子 照明:千田実(CHIDA OFFICE)
 音響:佐久間修一 衣装:藤田友 舞台監督:本郷剛史
 演出助手:桐野翼(天才劇団バカバッカ)・大井洸介 宣伝美術:R-design
 スチール:池村隆司 撮影:神之門隆広(tran.cs) Web:ナガヤマドネルケバブ
 制作:菅野佐知子(劇団チョコレートケーキ) 演技アドバイザー:近藤芳正
 企画・製作:劇団チョコレートケーキ
 出演:
 岡本 篤 [劇団チョコレートケーキ]:坂上宏(さかがみひろし)
 浅井伸治[劇団チョコレートケーキ]:坂内邦男(ばんないくにお)
 加藤大輔 :吉田雅国(よしだまさくに)
 西尾友樹[劇団チョコレートケーキ]:江藤倫路(えとうのりみち)
 菊池 豪 :江藤基久(えとうもとひさ)
 渋谷はるか[文学座]:西牟田康子(にしむたやすこ)

 2013/09/22(日)晴 1:02-3:08PM(2'06)奥側後方 客席ほぼ満員(70?人)
 客層:20-30才代中心、中年層ちらほら。男女半々。
 客入れ:センターステージ、ひな壇に手前3列、奥4列のパイプ椅子。中央が見える
 視界が確保できれば○。折り込みチラシ厚め、クリアファイル付き。パンフ B5
 3ページ。次回公演。付録として作品背景資料 6ページ。12/18-22新作@駅前劇場。
 物販未確認。カーテンコール1回。

 舞台。山荘の一室。一端に窓、テーブルを挟んで、入口側に本棚。美術本など。
 壁に黒電話、柱に日めくりカレンダー。

 お話。1970年代、過激な政治闘争を続けた若者達は孤立、山に籠もる。理念に純真な
 あまり、同志をつぶし合う羽目に。警察に追いつめられ、残された五人の男はとある
 山荘に逃げ込む。夫の留守を預かる管理人の女性に希い、かくまってもらうことに。
 彼女を闘争の同志に引き入れるが、忌まわしい過去を繰り返すことになって。

 時代を超えた青春残酷劇、理想と現実の狭間でままならない袋小路な心理と衝動を
 描いて普遍。駆られ暴走する集団に、観客視点の女性を出会わせて、現実のものと
 して距離を近づける。理念、ひずんだ掟に囚われる集団の愚かしさを笑い、あるいは
 嘆くことは容易だけど、ちくりと心に刺さるしこりを感じさせ。冷静で残酷で、
 しかし心優しい作家の視線を感じ、心に沁みるねこ。終始緊迫の糸をゆるめず、
 確かに弱き人間の姿を演じ続ける役者達。実在の若者達の姿を遠くみながら、
 花束を贈りたいねこ。

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