＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2014/6/26-29 5ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
一般S席4500円（1･2階指定） A席3000円（3階整理番号付自由） 当日各500円増
友の会会員割引 S席4300円 せたがやアーツカード会員割引 S席4400円
振鋳・演出：麿赤兒 図匠：祖父江 慎 音楽：土井啓輔、ジェフ・ミルズ
衣裳：堂本教子 美術：安部田保彦 鍛冶屋：本田浄人 舞台監督：中原和彦
照明：森規幸(balance,inc. DESIGN) 音響：及川誠之 制作：山本良
プロデューサー：新船洋子 主催：キャメルアーツ株式会社
提携：公益財団法人せたがや文化財団、世田谷パブリックシアター
後援：世田谷区
鋳態：
麿赤兒、村松卓矢、田村一行、 松田篤史、塩谷智司、奥山ばらば、
湯山大一郎、 若羽幸平、小田直哉、 小林優太、金能弘、宮本正也、
我妻恵美子、高桑晶子、鉾久奈緒美、藤本梓、梁鐘誉、伊藤おらん、
齋門由奈、岡本彩、西森由美子、三田夕香、柏村さくら
場面表題
1日々の祭り 2ムシジーンへ 3翁とムシ 4ムシの希望 5ムシの日々
6ムシと少女たち 7犠牲の少女 8ムシ談議 9荒野のムシビト 10大団円
2014/6/29(日)雨 3:10-4:46PM(1'28)1F最前方 客席9割(550?人)
客層：大人中心に幅広く。女性過半数。
客入れ：最前F列。折り込みチラシそれなり。パンフ。読む舞踏誌「をどる」配布。
物販。ポスター500円ほか。カーテンコール5回8分。
舞台。銀パイプが天井から、中央角型、周囲四隅丸型に囲み、檻状。下部に鏡を
置き。
構成。人間／ムシ、少女／怪物の欲望と隷属、攻防戦。
スーツ、カジュアルウェアをまとった町の人々が円周巡り。中央に来ると感情露呈。
パイプ内で爆発的な光。やかんをかぶった者達がなにか探してる。白ワンピ少女達が
きて、白塗り男達にふん転がしされ、パイプ檻内に避難、やかん頭達とバトル。
芭蕉がきて一句、彼について少女達がでてくる。残った少女を毛皮をまとったムシな
麿、やかん頭達が探る。
モブ男達の人形ぶりの行進。両目はウルトラマンとスプーン取り付け。ついで爆発頭
の女がやってきて、パイプ檻の中へ。毛虫（十本の指をクロス）な麿がはしゃぐのを
中からのぞく。
ピンクの柄の補虫網をもった白ワンピ少女達がくる。白塗り男達に首根っこを
つかまれ、パイプ檻につれこまれる。
少女達脱出、その中から爆裂頭の女がでて、白塗り男達に打擲。白塗り男達は中央で
お題目を唱える。爆裂頭の女が毛虫な麿を踏む。パイプ檻の中へ入り、白塗り男達を
リモコンする。
逆転、爆裂頭の女は白塗り男達に捉えられ、解体される、一時白塗り男達は彼女を
崇める。儀式めいた動き。芭蕉は後方からじっとみている。
再生した爆裂頭の女は高笑い、猛ってパイプ檻からでようとする。替わって毛虫の
麿がパイプ檻内へ。
芭蕉が高笑い。爆裂頭の女は芭蕉をけ飛ばす。爆裂頭の女と毛虫な麿が檻の中で
つがう。逆さズリな体位。背景に樹木と嵐の映像、能鼓の音。爆裂女は赤い布を
残して消えてしまう。毛虫の麿はパイプをクロスして持ち上げる。
全身銀塗り、顔がなく、背中に素の役者顔写真をつけた一団がくる。くねくねしと
ユニゾンで舞う。麻痺。毛虫の麿が立ち、パイプバーが光の柱になる。
ムシ／人間、奇態のパワーゲーム。特異なビジュアル、物語性高い展開にむむむと
見入るねこ。支配と隷属の関係性を檻装置を介して逆転また逆転。生け贄→荒ぶる
爆裂女が介入。御しえない存在として異彩を放ち。超越した観察者松尾芭蕉も
足蹴にするし。自らをムシの視点でみれば、矮小で醜い。だけど捨てはおけない
人間達のカリカチュアかしらん。非日常を描きながら、普遍性を感じさせる、一段
先に進んだ表現印象。
ムシらの奇態、動きが怪しくも楽しく。やかん男、ピンク差す白ワンピ少女、
顔なき銀塗り群衆とか、ファニーな造形が単純非日常の快感を呼び。個別役者の
好演も楽しいところ。
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