[前頁] [ホーム] [一覧] [次頁]

 勅使川原三郎 KARAS アップデイトダンスNo.15「ハリー」
 新作オペラ「ソラリス」へ向けて

 @荻窪 アパラタス/B2ホール(2014/12/8-15 8ステージ)
 http://www.st-karas.com/karas_apparatus/
 全自由 一般 予約2000円 当日2200円 学生 予約1500円 当日1700円

 演出・振付:勅使川原三郎
 出演:佐東利穂子

 2014/12/11(木)晴 5:06-6:15PM(55)後方上手 客席6割(20人)
 客層:20-30才代中心と中年層。男女半々。
 客入れ:5:00PM頃開場。張り出し舞台 ベンチ3列。折り込みチラシ数枚。
 パンフなし。カーテンコール2回。6:01PM終演後、勅使川原さん、佐東さん
 トーク14分。

 タルコフスキー監督作品「惑星ソラリス」のオペラ化 ワークインプログレス。
 構成。科学者クリスの亡妻ハリー、そのコピー存在の意識?表現する。
 ・勅使河原 背景ナレーション。低音持続音、パルスノイズ。次第ほどけていく
 身体。連綿の泳ぐような動きの時々で木偶人形、意識が飛んだかのような表情。
 周囲を伺う。大きく伸びやかに喜びを感じながら。発話する。体をなぞる。
 激しく歪み。私がいなくなるためにどうしたらいいの。バッハ コーラス。
 手を開き上げ、また後ろ手にして立ち尽くし。

 儚い、瀬戸際の存在、苦しみと喜びが交錯する。空気、水ら環境のありさまとも
 踊りながら思索、気づき、感情を現す高ハードルも、不要な溜はなく流石。言葉に
 ならないものを感じ取るひとときを、充足感をもって過ごすねこ。

 トーク
 ・音楽は、オペラは藤倉大だが、今回はオリジナルで構成。歌手主役3人ともう2人。
 ダンサーで上演。勅使河原さんは詩人の役とか。クリスは一役3人?、声にならない声
 を発するキャラがいるとか。
 ・佐東 言葉にならないことが残っていて話すのが難しい。ハリーを体感しようと
 すると、人間的な葛藤というより、より大きな存在に行き当たる。コピーの存在など
 物語のどこに人は惹かれるのか、それを探っている。
 ・勅使河原 形にする命がないコピー。使者が死んでいると言われた時のことを想像
 する。SFだが人間の心理をあからさまにしている。佐東利穂子には踊りは任せて
 自ら創り上げること、解決のつかないことをダンスで模索する価値を見いだして
 欲しい。

[月間一覧