＠荻窪 カラス・アパラタス／B2ホール(2015/10/2-11 8ステージ)休演10/4,8
全自由 一般 予約2500円 当日3000円 学生予約・当日共1500円
出演：勅使川原三郎、佐東利穂子
2015/10/06(火)晴 8:07-9:01PM(52)後方中央 客席ほぼ満員(40人）
客層：20-30才代と中年層。女性7割。
客入れ：今回から座椅子背もたれ追加。雛壇に4列。折り込みチラシ数枚。
カーテンコール2回1分。終演後、後勅使川原中心にトーク12分。
シェイクスピア「ハムレット」発の新作。
舞台。70cmほどの円筒が2(3？）箇所。
構成。・薄暗がり、雷鳴や戦闘音。全体と正面に丸く明かり。起つ影法師。
・暗転。上手袖に光の柱。不協和音。屈折、腕を出して震える。蹄の音。風音。
断続したノイズ音。斜になり屈折、緊縛。円筒に片手を入れて走り。
・下手手前から白ワンピ、ひっつめ髪の佐東。うつむきながらゆっくり中央へ。
・後方床に矩形の明かり。佐東、離れて勅使河原床並び。傾いで緊縛。
・佐東ソロ。手を前に上げ、ゾンビ。逆光にシルエット。ノイズ音。正面に丸く
明かり。勅使河原が袖から歩行して、佐東とゆっくり交差。逆方から繰り返し。
・薄暗がり。勅使河原、額に豆ライト点灯。両足を横方向へ拡げ、滑るように。
何かを振り払おうと仕草。強い逆光にシルエット。麻痺。全体と正面など明かりを
せわしなく明滅。手を斜め、起立して睨み。
「ハムレット」を身体で読むやり方。「ハムレット」とは見えないが、至る所に
気配がある印象。終始、神経質症な動きとありさま。その前でオフィーリアは恐れと
希望の板挟み。白ワンピとひっつめ髪の女子こだわりが微笑ましくも傷ましい。
いつものようアンバーのシンプルな明かりなるも、謎めいた意味深い空間をつくって
流石。
トーク 9:01-9:13PM(12)
出演二人
・口がまだ重い、あと30秒したらペラペラしゃべる。難しい簡単は使いたくないが
・いくつか和訳を読んだ。訳は「シェイクスピア」で決まっている。堅苦しい。
原作の言葉は古い言葉をつかわれていて、イギリスでも英英訳されている。
・言葉を使わずにハムレットになりたい。言葉の解釈でなく、台詞の周り、書かれて
いない自由がある。何も喋らない時の体があり、それに支配されているのかも
しれない。それを形になったら面白いかと。
・バッハはまだ早いなと思っていたら、最近よく踊るようになった。でも気をつけて
尊敬をこめて。シェイクスピアはできすぎている、怪しいところ、動くと書かれて
いないもの、別の言葉がみえる。作家は謎を謎として考えていることがあるのでは
ないか。観客に見られることでできる、一緒になにかをつくりたい。そこに作家が
加わってくるかもしれない。
・佐東にマイクをむけるが遠慮。
・謎が言葉に含まれて、動きが伴っていく。謎が全てなのかもしれない。
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