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 KARAS 勅使川原三郎 連続公演 日本・ポーランド共同創造「ある晴れた日に」

 @両国 シアターX(2015/12/3ー6 4ステージ)
 http://www.theaterx.jp/
 全自由(整理番号付)前売3500円 当日4000円 学生・シニア(65歳以上)2000円

 ガルシア・マルケス作「マコンドに降る雨を見たイサベルの独白」より
 構成・演出・照明・衣装・選曲:勅使川原三郎 演出助手:佐東利穂子
 照明技術;清水裕樹(ハロ) 音響技術:三森啓弘(サウンドマン)
 舞台技術:西村竜也(シアターX) 
 主催:有隈会社ガラス 特別提携:シアターX
 後援:ポーランド広報文化センター 助成:日本芸術文化振興基金
 企画制作:KARAS
 *初演 2015年10月29日グダンスク・シェイクスピア劇場(ポーランド)

 出演・朗読:佐東利穂子
 出演:勅使川原三郎、鰐川枝里、加藤梨花

 2015/12/3(木)晴 7:36ー9:35PM(56)最前方より 客席5割?(80人?)
 客層:大人客席。女性過半数。
 客入れ:開場時30人ほど。5番ずつ呼び出し。前方撤去し椅子8列。
 折り込みチラシ数枚。パンフ A4 1枚。物販。Tシャツほか。
 カーテンコール4回2分。

 シュルツシリーズ最新は、マルケスの作品によった心理ドラマ。
 舞台。黒の一面。
 構成。ある女性(佐東)のモノローグドラマ。(テキスト朗読)が流れる中、
 ダンス。彼女以外は周囲の事物、ムードと化し。
 ・(降り続く雨を語り。)立像4。中央佐東、後方こわばる勅使河原。両側の2人は
  突然麻痺、床を律動。雨音、車の走行音。低い鐘の音、やがて遠くトスカの
  アリア。佐東、超スロー〜大きく全身でS字
 ・(止まった世界で「犬」だけが(勅使河原、人形操り)動いている。)雨音、
  雷の閃光、不快、苦しげに、歩む、呆然と佇み。
 ・パルス状の閃光。佐東を中心に三人が回る。
 ・(盲目の姉妹の歌が聞こえる。)佐東の左右に一人づつ(鰐川、加藤)。
  震えるそれぞれ。
 ・(家は大混乱)佐東と三人は右往左往。
 ・(家が水に浸っていく)佐東、スロー。やがて勅使河原が加わりデュオ。
  ヴァイオリンの音、突然爆音、一挙に加速。
 ・天井の裸電球1灯のみ。暗闇でうごめく肢体。(実感がなくなっていく)
 (母親を見失う)「母(鰐川?)」を勅使河原が人間浄瑠璃で動かす。能面のように
  表情を失った佐東、大きくS字ロール。
 ・(ぽっかり穴があいたよう)逆光にシルエット。早間で動く手足は残像。
  勅使河原とデュオ。勅使河原ソロ。緊縛した動き。再び出会い。
 ・勅使河原ソロ。サラヴォーン「ラバース・コンチェルト」♪。一転照明明るく、
  ゴージャスな歌曲の中ゆっくり舞う。
 ・一転、暗色。佐東立つ(私は死んだのだ)(庭の果実が落ちた、その時…)
  後方に下がり、顔をアップ。うかがい知られない無表情。

 1人の女性の日常、奇妙な心象語り。シンプルも多彩な表現。心情や情景に潜む言葉に
 しがたいものを炙り出す、具体的なダンスと効果。絵画を描いているよな印象も
 あり。刺激的な転換、驚きとも豊かな抒情性?を楽しむねこ。柔の佐東と、剛の
 勅使河原、乱な鰐川、加藤の対比もまた。

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