＠池袋 東京芸術劇場コンサートホール（2021/10/30 1ステージ）
全指定 SS席14000円 S席10000円 A席8000円 B席6000円 C席4000円 D席3000円
E席2000円 高校生以下1000円
＠刈谷 刈谷市総合文化センター 1/30
＠熊本 熊本県立劇場 2/5
原作：木下順二 作曲：團伊玖磨
指揮：辻 博之 演出：岡田利規[チェルフィッチュ]
美術：中村友美 衣裳：藤谷香子 照明：髙田政義 音響：石丸耕一
映像：山田晋平 ドラマトゥルク：横堀応彦 舞台監督：酒井 健
コレペティトゥール兼音楽コーチ：岩渕慶子 演出助手：生田みゆき 成平有子
主催：公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場・アーツカウンシル東京
／東京都 アーツカウンシル東京
共同主催：刈谷市総合文化センター(KCSN共同事業体)、熊本県立劇場（公益財団法人
熊本県立劇場） ザ・オペラ・バンド、刈谷市総合文化センター管弦楽団、
公益財団法人九州交響楽団 助成：文化庁文化芸術振興費補助金 劇場･音楽堂等
機能強化推進事業（共同制作支援事業）｜独立行政法人日本芸術文化振興会
出演
小林沙羅（ソプラノ）：つう
与儀 巧（テノール）：与ひょう
寺田功治（バリトン）：運ず
三戸大久（バスバリトン）：惣ど
ダンス：岡本 優[TABATHA]、工藤響子[TABATHA]
子供たち：世田谷ジュニア合唱団（指導：掛江みどり）
管弦楽:ザ・オペラ・バンド
2021/10/30(土)晴 2:03-4:36PM(87/休31/36)3F下手 客席8割？(1300人？）
客層：子供連れ～じじばばまでベテラン寄りに幅広く。女性過半数。
客入れ：感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり。100％客席？。まんべんなく
入り。当日パンフ A5冊子。カーテンコール2回 盛大に拍手沸き。規制退場の合図を
待たずに1，2Fは退出始め。2Fは合図時には誰もいない体たらく。3Fは従順に待機、
終演10分後には完了。
岡田利規 演出で新制作。
舞台。中央より下手。シンプルモダンな令和一軒家。下手リビング、上手ウッド
デッキ、その奥に重厚な観音扉・機織り部屋設定。屋上はサンデッキ。中央より上手
雛壇には子供たち5，6人が常駐して一部始終を見守り。これら三方に建設現場
プレハブなグレー壁。上部中央は青空を映すモニタ、上下は明かり取り窓列。
お話。鶴の恩返し民話を、資本主義社会での新視点で物語る。
無残も痛快、金満社会のなれの果てへざま見ろとの批評が冴え。お金と、遠ざかる
愛の話。愛と平安だけがほしい、つうの姿はバブル経済を経た観客には痛く共感
でき。屈して身を削る、女性哀話な1幕から、抗いの2幕へと。機織り部屋は電飾で
彩られ、黒→プラチナ衣裳へ変身するつうが、黒ビザールの従者2とも登場。
虐げられものをマイノリティ、ＬＧＢＴに拡張。裏切りと喪失への哀しみと憤りを
ビビッドに表出。従者2名の挑戦的なダンスが心象を良く映し。つうももっと踊って
と思ったけど、ないものねだりか。壁を蹴破って元の世界へ帰る、つうが痛快。
建設現場な壁というのも、今の経済を象徴するよう。物欲に目が眩んでも愛を
絶やさない与ひょうは犠牲者、誰が悪いが明確なのがいい。コロスな子供、女性達が
黒ベースに白が差す衣裳で傍観者。アニメ意匠顔のボールを各もって、今と見守る
ものを巧く現した感。ヴェルディ彷彿のドラマチックな音楽、指揮は物語によく
寄り添い。つう・小林沙羅さんの凛とした様、歌唱が素敵。
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