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 東京芸術劇場「カノン」

 @池袋 東京芸術劇場シアターイースト(2021/09/01-09/05 7ステージ)8/19-31中止
 全指定 一般5000円 65歳以上4500円 25歳以下3500円 高校生以下1000円
  @高崎 高崎芸術劇場 9/17 1ステージ

 作:野田秀樹 演出:野上絹代[快快]
 舞台美術:乘峯雅寛 照明:中山奈美 音楽:佐藤公俊・難波卓己 音響:池田野歩
 映像:松澤延拓 衣裳:土田寛也 ヘアメイク:大宝みゆき 舞台監督:鳥養友美
 演出助手:吉中詩織 制作進行:相場未江・河辺有紗 殺陣指導:佐野功
 コンディショニングトレーナー:KOU 宣伝美術:則武 弥 画:荻野夕奈
 協力:NODA・MAP 企画制作:東京芸術劇場
 主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場・アーツカウンシル東京/
 東京都 アーツカウンシル東京 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等
 機能強化推進事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
 出演
 中島広稀  :太郎(盗賊。元牢番)
 さとうほなみ:沙金(盗賊・頭)
 小田龍哉  :次朗(盗賊。太郎の弟)

 渡辺いっけい:天麩羅判官(宮廷高官)
 大村わたる :海老の助 (判官の補佐官)

 名児耶ゆり :猫
 
 永島敬三  :刀野平六(盗賊)
 家納ジュンコ:猪熊の婆(盗賊)
 佐藤正宏  :猪熊の爺(盗賊)
 緒形敦   :穴子郎(盗賊)
 長南洸生  :十郎坊主(盗賊)
 木津誠之  :八海山(盗賊)、侍

 川原田樹  :蛸吉(太郎の元同僚)、侍
 山本栄司  :烏賊蔵、侍
 湯川拓哉  :赤ひげ、侍
 竹内蓮   :侍
 本多遼   :侍
 村田天翔  :侍
 野上絹代  :牢番

 手代木花野 :お通し、女たち、侍
 佐々木美奈 :女たち、保険のおばちゃん、侍
 前原麻希  :女たち、保険のおばちゃん、侍
 田坂歩   :保険のおばちゃん、侍

 初演 野田地図 2000年 配役などレポート参照。野上絹代演出初演 2015年演劇系大学
 共同制作Vol.3公演。

 2021/09/02(木)小雨 6:05-8:16PM(2'10)中段下手 客席ほぼ満員(200?人)
 客層:2世代、学生〜中年層。女性過半数。
 客入れ:感染対策。検温、手指消毒、セルフもぎり。最前D列、1席空けなし。
 当日パンフ B2?四つ折 新聞サイズ オールカラー。物販なし。
 野田さんからメッセージ掲示。演出は関わってない、生の舞台はいいの旨。
 カーテンコール2回後規制退場。

 野田秀樹戯曲に国内外の演出家が挑むシリーズ。昨年中止、初日8/25が開演1時間前
 に中止。当日劇場に着いて知ったねこ、幸運の残席1を取っての本日。
 舞台。床、油絵キャンバス、上下に大小額縁。衣裳もカラフル混色、小道具はおよそ
 額縁絵面で代替。
 お話。牢番の太郎は、囚われた盗賊沙金に心奪われ、逃がしてしまう。罪を逃れる
 ため、権力側の高官・天麩羅判官から盗賊のアジトを探しだし、潜入捜査を
 命じられる。

 ぐるぐる巡る、疾走する、ライブ感あふれる舞台。ビジュアルに工夫いろいろ、
 印象深い場面多く、映像でなく人手やモノによるのに好感。感じるのは若さ、青春の
 蹉跌感と反逆の熱気。やがて昭和の事件、学生群像が重なるけど、違和感ないのは
 それを感じる故。野田戯曲の言葉をきちんと伝える。「自由」がお気楽な薄っぺらい
 モノでないこと、裏もある多義性。口調も、えいえ〜ん(太郎)、みよーみよー(猫)
 とか、野田作品の魅力しっかり。2世代の役者陣奮闘。名児耶ゆりさんは転機に
 なるのか。家納、佐藤、いっけいさんらベテランの安定感が頼もしく、嬉しいところ。  

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