＠荻窪 カラス・アパラタス B2ホール（2024/09/14-23 ステージ)
全自由 一般 予約5000円 当日5500円 学生/予約・当日2500円
原作：カフカ 演出・照明：勅使川原三郎
アーティスティックコラボレーター：佐東利穂子
主催：有限会社カラス 企画製作：KARAS
助成：文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))｜
独立行政法人日本芸術文化振興会
出演：勅使川原三郎、佐東利穂子
2024/09/17(火）夏日 7:40-8:52PM(62/8)後方 客席満員（34人）
客層:3世代 女性過半数。
客入れ:感染対策 手指消毒任意。開場時8人。雛壇に座椅子5列。当日パンフなし。
カーテンコール3回。トーク8分。勅使川原。ストーリーを追うのではなく、自分
自身として何をうけとれるのかを。そしてそこから何を投げ返せるのか。
人間は生き方を変えながら生き延びてきた。勇気をもって暗闇に手を、全力疾走して
いくことを。佐東 自分が「個人的」に何を感じるかを大事にして。
カフカ「変身」発・新作。
舞台。闇を従え、仄かに刺す空間照明。後方壁への映像投影あり。
構成。完全暗転、正面上方にぽつんと小窓然と明かり。昆虫？か蠢く、捕食？する
音響。上手壁面を薄く照らし、うなだれた勅使川原が苦悶の体。壁（戸見立て？）を
叩き。しだい佐東が見え隠れし、交わさないデュオ。地獄行のオアシスか、ザムザの
妹か、和らぎのワルツも一時は現れ。
ザムザの見通せない闇をみせ、深入りしていく、恐怖／好奇心をくすぐる舞台。
シンプルな照明、多彩な音響での意味深な空間造形が今回もスゴい。壁と小さな小窓
には孤独と希望について色々と思い巡らされ。物語によらず、立場と心理を抽出して
いくようなダンス。壊れていく勅使川原に対して、佐東は染まず伴走あるいは孤高に
あって興味深いねこ。
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